百年に一度のチャンス

2008.11.15

経営・マネジメント

百年に一度のチャンス

野町 直弘
株式会社クニエ プリンシパル

今世界は百年に一度の大恐慌と言われています。 しかし、バイヤーにとっては百年に一度のチャンスなのです。

本年度の調達・購買部門アンケート調査
(http://www.agile-associates.com/2008/10/press_release_2008_1.html)
でも取り上げられていますが、
昨今の調達・購買部門は原材料の市況高騰に悩んでいます。

昨年との比較による平均コスト上昇率は
「石油・石炭製品」で47%、「鉄鋼」で35%となっており、
その他の素材も含めて
1年間で1.3~1.5倍程度のコストアップになっています。

またコスト上昇には
「購入先の多様化」(58%)等の施策で対応しているが、
回答企業の約半数の48%の企業が
「従来よりもコスト削減効果がでていない」状況となっています。

冒頭に「悩んでいます」と書きましたが、
正確には「悩んでいた」になりそうです。

今は全世界的に百年に一回の大恐慌だそうです。

逆に言うと百年に一回のバイヤーにとってのチャンスかもしれません。

この記事を書いている丁度同じ頃に
新聞紙上では鉄鋼業界の「カルテル」問題が取り上げられています。
前にあるバイヤーさんから
「鉄の値上げは税金と同じ」と言われましたが、
全くもってけしからん話です。

原材料市況の軟化、円高、バイヤーにとってみると、
今までの苦渋を飲んできた市況高騰分を取り返し、
自社の競争力を強化するためのいいチャンスです。
また、このような理不尽な値上げに対して
一徹をふるえるいいチャンスとも言えるでしょう。

先日あるバイヤーさんが耳元でささやきました。
「野町さん、この先の四半期がバイヤーにとっての勝負の時期ですよ!」
そうです。まさにその通りです。
またあるグローバル企業のバイヤーさんもおっしゃっています。
「この円高で急に忙しくなってきましたよ!」

こういう時代にバイヤーが考えなければならないことは何でしょうか?

一つ目は「茹でガエル」になるな、ということです。

最近はガソリンスタンドのガソリン価格がどんどん急落しています。
一時期190円/リットルだったレギュラーガソリンが
今は130円/リットルを切ろうとしています。
でも、それでも、市況高騰以前の価格には下がりきっていません。

市況高騰時には「実際に上がっているものは上げましょう」ですが、
今は「下がっているものはちゃんと下げましょう」という交渉が
できるかどうかです。
市況高騰で100円上がり、
それに対し50円下がったから「随分安くなりました」では
「茹でガエル」になっています。
「下がったものはちゃんと下げましょう」

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野町 直弘

株式会社クニエ プリンシパル

NTTデータグループのコンサルティング会社である株式会社クニエの調達購買改革コンサルタント。 調達・購買分野に特化したコンサルティングを提供している株式会社アジルアソシエイツの元代表。 自身も自動車会社、外資系金融機関の調達・購買を経験し、複数のコンサルティング会社を経由しており、購買実務経験のあるプロフェッショナルがサービス提供を行います。

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