他人の行為に「なんで」を求めるな。

2008.11.08

組織・人材

他人の行為に「なんで」を求めるな。

寺西 隆行
(株)Z会 教室事業部特命職

先ほどニュース番組を見ていたら、「中小企業への(銀行の)貸し渋り」と題した特集をやっていました。

本投稿記事は、毎日更新中のブログ
http://www.zkaiblog.com/histaff/
の話題を元に、本サイトの読者層に合わせた形で修正しております。

ニュースで取り上げられたとある中小企業の事業主が

「(取引先の)不渡り、焦げ付きのせいで短期資金融通のために(銀行に)お願いしに行くと、“なんでこんな会社と取引したんですか”とすぐ言われる」

と発言していました。
補足)銀行を悪く言うためにこの記事を書いているのではないことを予め断っておきます。
※11/8「 」内訂正。“ ”の中が“なんでこんな会社に貸したんですか”になっていました。申し訳ありません。

“なんでこんな会社と取引したんですか”

究極の、返答ができない質問です。

なんで、がわかっていたら、取引するわけないー
いや、なんで、がわかっていても、取引せざるをえなかったー
「安易に取引する」なんてこと、やっているわけがなかろう、ってー

それが普通の、質問を受けた側の心境だと思います。

警察官が言います。「なんでそんな物騒な場所に1人でいったんですか!」
医者が言います。「なんで子どもがそんなに高熱になるまでほっておいたんですか!」

先生が言います。「なんでこんな簡単な問題ができないの?」
弁護士が言います。「なんでそんなトラブルになるまでやりあったのですか?」

なんで、なんてありません。

結果的にそうなっていただけです。

権威・権力を持った側が、弱いものに対して「なんで」を求める発言ほど、威圧的な、そして、権威・権力を持った側がさらに優位に立てる発言はありません。

ちょっと趣は異なりますが…
「なんで」を相手の行為に求める発言については、仕事に関連してもいえることがあります。

「なんでこんなこともやらないんですか(あなたは/あなたの部署は)」

という、「自分が頑張っている」ことを引き合いに出して他人へ「なんで」を求める発言が、それです。
しかも、「他の人よりは(相対的に)頑張っている人」がこの発言をするから、(組織の中で)タチが悪い。

頑張っていない人が言うのであれば、「あなた何もやっていないじゃない」とすぐ返せるのですが…
よほどの考え無しでない限り、頑張っていない人は「自分が頑張っていないこと」をわかっていますので、そんなことはいいません。

「なんで頑張らないの?」は、(実際にも)頑張っている人がいう言葉なんです。

しかし、自分が頑張っていることで、他人に対して「頑張ること」を(発言をして)強要できる権利など(もちろん)付与されません。

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寺西 隆行

寺西 隆行

(株)Z会 教室事業部特命職

幼児から大学生・若手社会人の教育に携わる(株)Z会にて、教室部門にて様々な開発に奮闘中。前任ではWeb広告宣伝・広報・マーケティングなどを担当。 ※本サイト投稿記事は個人の見解です。

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