柔道は日本がメダルを取るべきか

2008.08.13

ライフ・ソーシャル

柔道は日本がメダルを取るべきか

山口 智朗

オリンピック盛り上がってますね。 オリンピック競技の中でメダルをある程度期待される 競技の一つとして柔道があると思います。 しかし今年は今のところ ・金メダル1つ ・銀メダル1つ ・銅メダル1つ 想定よりも少ない数字なのではないでしょうか? 単純にオリンピックの競技を楽しむのも良いと思うのですが ちょっと違った視点で見てみようと思います。

なぜ日本では柔道でメダルを取ることを期待するのでしょうか?

それはおそらく元々日本の武道だからといえるでしょう。

日本発祥の武道(スポーツと言っても良いのですが)
なら日本がその競技でメダルをとるということに
気持ちが行くのは至極当たり前なことかもしれません。

日本人だからこそ柔道の心がわかると思いたい。

改めて柔道という視点でここから考えてみたいと思います。

柔道は元々日本の武道、競技。

オリンピック競技にする、なったということは、この武道、
競技をする人が世界中である程度の人口にしたいという思惑が、
業界や日本にはあったのではないかと思います。

もし柔道で日本が強いことだけを誇示するなら柔道を
広めなければ良いわけです。ですので前提として
広めたいということがあったのは確かでしょう。

では柔道は世界中で広がったんでしょうか?

柔道が広がったかどうかの一つの指標として日本以外の国が
柔道でメダルを取っているかどうかというものがあるのでは
ないでしょうか。

日本の武道で日本以外の外国人が勝つわけです。
日本人のレベルが低くなったと考えることもできますが
練習のレベルが下がっているわけもなく、教え方や
鍛え方などはむしろ以前よりも進んでいるはずでしょう。

その日本人に外国人が勝つということは、日本人と同等
くらいには柔道ということに時間や体などのリソースを注
いでいると考えてよいでしょう。

つまり当たり前のことですが、オリンピックに出場している
柔道選手は、オリンピックのときだけ柔道をやっているわけ
ではなく、柔道の道?競技を極め勝つために他の何よりも優先
して考えてきた人たちだといえるでしょう。

少なくても柔道をしてきていない私のような日本人よりも
リソースを使っているのは確かです。

その結果として、日本人に勝ちメダルを獲得することがで
きたのではないでしょうか。

柔道にリソースを割く人が増えたということで柔道は
世界に普及したということができるでしょう。

そういう意味では柔道を世界に普及させるという業界等
の人たちの思惑は達成して言っているのではないかと見る
ことができます。

私自身もシンプルに柔道を見たときに確かに日本がメダル
を取って欲しいという気持ちがあります。

一方で日本の武道の一つである柔道が世界中で親しまれ
切磋琢磨され、世界中に浸透していることをみるのであれば
日本人以外が柔道でメダルを取ってもらえたほうが、感じれ
るのではないでしょうか。

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