エコロジー商品のワクワク

2008.06.23

営業・マーケティング

エコロジー商品のワクワク

松尾 順
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

ちょっと季節外れの話でスイマセン! 今年の冬、暖房ガンガンで乾燥しがちな事務所を 潤してくれたのが、ミクニの卓上加湿器、 「ミスティガーデン」 でした。

この加湿器は、気化効率を高めた

「不織布」

に水を吸い上げさせ自然気化によって加湿する仕組みです。

つまり、電気を使いません。
当然ながら、動作音もなく実に静かです。

電気式と違って強制的に加湿しないので、
部屋が湿気すぎてしまうということもありませんでした。

デスクの脇に置いても邪魔にならない大きさなのですが、
この卓上加湿器の最大の魅力は、不織布の形状が、

「植物の葉っぱのようなデザイン」

になっていることです。

付属の長方形のトレイに水を入れ、
蛇腹状になっている不織布を広げると、
川に浮かぶ水草を連想してなんとなく心地いいのです。

トレイ一杯に入れた水は、
1日でほぼなくなってしまいます。

自然気化とは言え、6-8畳くらいまでの部屋なら
十分な加湿力があることが実感できます。

水の減り方が早いので、ほぼ毎日ジョウロを使って
水を追加していましたが、これを面倒と感じるどころか、
むしろ本物の草に水をあげているような楽しい気分を
味わっていました。

不織布の色は明るいベージュ色です。
本物の植物らしくグリーンの色にしてあったら
もっと雰囲気が出るのになと個人的には思います。
(意図的にそうしてないそうですが)

さて、このなかなかの優れもの商品「ミスティガーデン」
は07年10月の発売で、当初の年間販売目標は9,000個でした。
(日経デザイン、July 2008)

ところがふたを開けてみれば、発売後約半年で3万個を
売り上げるヒット商品となりました。

ミスティガーデンがヒットした理由、
それは、電気を使わないという点で環境に優しい

「エコロジー商品」

であることに加えて、
私も実感したデザインの魅力であることは
間違いありません。

実際、日経デザインの記事によれば、
折り紙アーティストの吉田美幸氏に強力を仰ぎ、
折り目や形の美しさを検討したのだそうです。

ターゲットとして想定したのは女性。

オフィスのデスクだけでなく、家庭の部屋に置くことを想定し、
インテリアに関心の高い女性にも違和感を感じさせない、
部屋の一部としてなじむデザインを考えたのだそうです。

ミスティーガーデンを利用してみると、

‘環境に優しい’

という「コンセプト価値」がメインのエコロジー商品で
あっても、やはりワクワクするとか、楽しいとか、
心地よいといった情緒を刺激する特性を持たせることの
必要性を感じますね。

別にミクニさんの回し者じゃありませんが、
ミスティガーデンはデザインの力を感じさせてくれる
ユニークな商品です。

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松尾 順

有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。

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