グロービス、アジアNo.1ビジネススクールを目指して~第1回~

画像: PhotoAC つばきさん

2008.06.10

開発秘話

グロービス、アジアNo.1ビジネススクールを目指して~第1回~

INSIGHT NOW! 編集部
インサイトナウ株式会社

16年前、渋谷の小さな貸し教室に20人の生徒を集めてグロービスはスタートした。そのグロービスは今や日本有数のビジネススクールとなり、学校法人として経営大学院を開学するまでになった。本物志向のビジネスパーソンから圧倒的な支持を受けるグロービスの秘密に迫る。

従来、存在しなかったマーケットを開拓する。起業において、これほどのアドバンテージはない。当時の状況はといえば、大学系のビジネススクールがわずか数校あっただけ。しかもグロービスの考え方は、これらとはまったく異なっていた。

「アフター・ファイブと土日に開講し、オープン・スクールで自分に必要な科目だけを受講できる。マーケティングを学びたい人は、それ一科目だけでもOKだと。しかも、その中身はハーバードの教材を使ったケース・メソッドであり、それをビジネスの第一線で活躍しているMBAホルダーが現実に即して教える。こんなことをやったのは、グロービスが初めてだったんです」

ありそうでいて意外になかったのがグロービス・タイプのビジネス・スクールだったというわけだ。では、なぜ、このようなビジネススクールはなかったのだろうか。

「その答はとても簡単で、誰もできなかったのですよ。同じことを大学がやろうとすると、どうなるでしょうか。最大のネックは講師でしょうね。当時は、大学の先生でビジネスの現場を長年経験された方はあまり多くはなかったのではないでしょうか。また、社会人大学院もほとんどありませんでしたから、社会人を相手に教えることに慣れていない可能性も高いですよね」

学生とは異なり自腹を切って通ってきている社会人ともなれば、その真剣さが違う。しかも教わる側がビジネスの最前線にいるわけだから、教える方もいい加減なことはいえない。下準備から何からかなり大変なことである。

「結局、僕らは既存の大学の枠組みの中では、まず実現できないことをやってきたわけです」

では、グロービスは自らが切り拓いたマーケットを、どのように拡大していったのだろうか。

▲インタビュー風景(左から田久保氏、竹林氏、戸井)
⇒次回「急成長へのターニングポイント」へ続く(全四回)

『株式会社グロービス関連リンク』
・グロービス・グループ
http://www.globis.co.jp/index.html
・ビジネスの基礎からMBA取得まで学べるビジネススクール|グロービス・マネジメント・スクール
http://gms.globis.co.jp/
・リーダー育成・エグゼクティブ教育のプロフェッショナル|グロービス・オーガニゼーション・ラーニング
http://gol.globis.co.jp/

(インタビュー:竹林篤実/戸井雄一朗 構成:竹林篤実)

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