プロジェクト管理:ガーベージコレクターとは?

2008.05.24

経営・マネジメント

プロジェクト管理:ガーベージコレクターとは?

入野 康隆

- 15000人月以上の大規模プロジェクト - 100人月-2000人月規模の中小プロジェクト - ベンチャー企業や大企業の新規事業開発プロジェクト - 業務改革プロジェクト など いろんなタイプのプロジェクトのご支援をしてきました。

プロジェクト全体や会社全体としての高い視点から課題を考えて本質的な解決策を示すことがPMとしての付加価値です。

■ 課題管理表よりも現場で感じる

課題管理表を見ていればすべての課題を把握できるわけではありません。

特に、

・ あるメンバーのモチベーションが下がっている
・ メンバー間の相性が悪い
などの課題は課題管理表で報告されることはほぼありません。

上級者は「本当にヤバい課題は課題管理表ではわからない」と感覚で知っていて、作業現場や呼ばれていない会議にも頻繁に現れ、チームメンバーの顔から何かを感じる努力をしています。

■ ガーベージコレクターをつくる
ガーベージコレクターとは、「課題のゴミ回収人」のことです。

チーム間の調整事項などの課題は「うちの問題ではありません」とチーム間でゴミを押し付けあうような現象が発生します。

ガーベージコレクターは各チームが処理しやすいように課題を分別し、課題解決をリードします。

上級者はそのようなゴミ処理機能をPMOの内部や共通課題チームに作ることもあります。

ガーベージコレクターの募集要項としては

・ 自分の専門領域以外の課題でも理解できる地頭の良さ
・ 各チームへ踏み込むリーダーシップとモチベーションの高さ
・ 激務に耐えられるストレス耐性

このような要件を満たす優秀な人材がいない企業やプロジェクトもあるので、コンサルタントなどの外部人材を雇うことも必要かもしれません。

内部人材でまかなう場合は、
すでに個別のチームで働いて、各チーム内の事情もよく理解し、プロジェクト内でもある程度尊敬されている人材を、個別チームから引っこ抜いてガーベージコレクターに抜擢するのが現実的です。

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