「魚介類サラダ」vs「海鮮サラダ」

2008.05.19

営業・マーケティング

「魚介類サラダ」vs「海鮮サラダ」

松尾 順
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

あなたが和風レストランに行ったとします。 そして、メニューブックを見た時、 以下のどちらのメニューの方がより注文したくなるでしょうか? 1 魚介類サラダ 2 海鮮サラダ

おそらくほとんどの方が、

2 海鮮サラダ

と答えるんじゃないでしょうか。

そもそも、「魚介類サラダ」なんて
野暮な名前をつけるレストランは見たことありませんし、
センスありませんけど・・・

レストランで

「海鮮○○」「シーフード○○」

というメニューは思わず注文したくなる、
売上げ増加に効くマジックワード。

魚を好む日本人の食欲中枢をとりわけ刺激する
言葉だと言えます。

「海鮮」のような、
人の感情や欲求を刺激することのできる言葉は

「情緒的意味」

を持っています。

一方、「魚介類」のように、
描写は正確だけれども辞書的な説明にすぎないものは、

「知的意味」

しか持っていないと言えます。

冒頭の例で言えば、

「魚介類サラダ」も「海鮮サラダ」

も実体は同じです。

しかし、人の心を刺激し、動かすという点で
マーケティング的にどちらが優れているかは明白ですよね。

なお、

「情緒的意味」と「知的意味」

の説明は、言語戦略研究所所長、齋藤匡章氏によるものです。

齋藤氏は、

“ビジネスでもプライベートでも、情緒的意味を意識して、
 相手の心にスッと入り込むような、気分に合うコトバ、
 心になじむ言葉を使うことが大切”

と喝破しています。

余談になりますが、
昨年のM-1の覇者、サンドウイッチマンのコント、

「ピザの宅配」

では、伊達さんがシーフードピザを注文したのに、
富澤さんが演じる宅配のお兄さんは、

「ミックスピザ」

を渡します。

注文違いに気づいた伊達さんが、

「これどう見てもミックスピザじゃねえか!
 シーフードピザが、どんなものかわかってるかい?」

と文句を言うと、富澤さんは

「はい、シーフドピザは、

‘死んだばかりの魚介類’

が載ってるピザです。」

と返す。

そして、伊達さんが

「おいおい、

‘死んだばかりの魚介類’

なんて言うな!」

と突っ込みを入れて笑いを取りますね。

彼らの言語感覚の鋭さが現れているコント
だと思います。

*参考文献

『コトバを変えなきゃ売れません。』
 (齋藤 匡章 著、サンマーク出版
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松尾 順

有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。

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