言葉の呪縛から思考を解き放て!

2007.05.07

営業・マーケティング

言葉の呪縛から思考を解き放て!

松尾 順
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

ミクシィに「マーケティングコミュ」というのがあって、 いろいろとトピが立つわけなんですが。

最近、

・「ブランド・コミュニティ」の定義がよくわからないので、
 教えてください

・「シチュエーショナル・マーケティング」がどういうものか
 いろいろ調べてもわからないので、他に情報源があったら
 教えてください

といったトピが気になってしょうがありません。

どちらもマーケティングを学んでいる学生さんからのもので、
質問自体がダメというわけではありません。

ただ、どちらの方も、

「言葉」

自体に囚われすぎているように感じるんですよね。

彼らが知りたかった

「ブランド・コミュニティ」

「シチュエーショナル・マーケティング」

のどちらも、まだ比較的新しい概念ですし、
万人が受け入れる確立された「定義」はまだ存在しません。

したがって、大切なのは、上記のような言葉で指し示された
現実の行動や現象(マーケティング施策など)に目を向けて、
それらの行動に共通する

「本質」

を理解することでしょう。

たとえば、

「シチュエーショナル・マーケティング」

について言えば、その本質は、

『ユーザーの置かれた時や場所などの状況によって変化する
ニーズに対応できる(対応する)マーケティング』

と言えるでしょう。(これは、あくまで松尾の見解ですが)

だとすると、こうした取り組みをしている事例は、
「シチュエーショナル・マーケティング」と銘打ってなくても
あちこちで見つけることができます。

また、人によっては

「シチュエーションマーケティング」
「状況マーケティング」
「コンテキストマーケティング」

と異なる言葉で指し示されているものも、
「シチュエーショナル・マーケティング」と同義、あるいは
類義語であることがわかるはずです。

しかし、ここで「言葉ありき」で考えてしまうと、
狭い枠組みでしか物事を見ることができなくなってしまう。

上記の学生さんたちの質問には、
そんな印象を受けているというわけです。
(私の考えすぎかもしれませんが)

そもそも、現実の世界に対して、言葉は常に後付けです。

つまり、

「行動・現象ありき」

です。

そろそろメディア的な賞味期限が切れつつある

「Web2.0」

だって、ユーザー参加型とか、ロングテイルといった
先行事例を観察していたティム・オライリー氏が、
後から強引に括ったものにすぎません。

ですから、例えば、

「Web2.0とは何か」

とか、

「そのサービスは、Web2.0的である・ない」

といった言葉を中心に据えた議論にこだわりすぎるのは
正直なところ、「不毛」だと考えています。
(もちろん、新たな言葉を起点に、別の新たなアイディアが
生まれる可能性はありますが。)

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松尾 順

有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。

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