■今年の新人はカーリング型? ~新入社員研修を実施して

2008.05.08

組織・人材

■今年の新人はカーリング型? ~新入社員研修を実施して

家弓 正彦
株式会社シナプス 代表取締役

弊社シナプスでは、某社の新入社員研修を受託しており、 今年で3年目となりました。


プログラムの内容としては、
「自社のブランド力を高める」という課題を与えて、
5~6名のグループで企画提案を立案するというもの。
新入社員には、かなり難しい課題だと思います。

まずは、作業計画を立て、ブレストで仮設構築、
役割分担をして情報収集、最後はパワーポイントを作成します。

最終日には、経営幹部を含めて新入社員全員(約200名)の前で
プレゼンを実施し、優勝チームを決するというイベント付きです。
これが、なかなか良い盛り上がりを見せるんですよね~。

このプログラムの目的は、
 ・グループワークを通じて、PDCAサイクルを体感する
 ・グループダイナミクスとチームワークの重要さを理解する
 ・論理的、かつ創造的な思考プロセスを鍛える
 ・新入社員研修の総括として、達成感を感じてもらう
などなどが挙げられるかと思います。

講師としても、とてもやりがいのあるプログラムです。
若いエネルギーと戦う気持ちでファシリテーションに臨み、
最後にはとても清々しい達成感を感じることができます。

そんなプログラムを通じて、今年の新入社員の傾向を考えてみました。
ま、この会社の採用方針もあるでしょうから、
一般的傾向とは言えないかもしれませんが、、、

まず、みんな素直!そして吸収力が高い!
教えたことを即取り入れて、即実行!
とっても純粋で、とっても微笑ましい。

そして、意見の対立が少ない!
みんな良い子なので、しっかり人の言うことを聞く。
そして、しっかりそれらを調整して、議論を進める。
ある意味、大人の対応をしているんですね。

でも!何か物足りない!
もっと建設的な対立をしてほしい。
自己主張をしてほしい。
そんなことを感じたのは私だけではなかったようです。

しかし、それには私たちのファシリテーションで
もっと改善できたかもしれません。
社会経済生産性本部によると、今年の新人は「カーリング型」だそうで、、、
「方向を見定め、そっと背中を押す」ことが不可欠だと、、、
逆に言えば、しっかり自己主張をするよう煽ってあげれば、
もっと議論は活性化したのかも、、、とも感じるのです。

ファシリテーションは難しいものです。
相手のパーソナリティをしっかり理解し、
それに適切な対応をすることが求められるんですね。
まだまだ講師としてのスキルについては、研究が必要だと感じたのでした。

Kay

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家弓 正彦

株式会社シナプス 代表取締役

マーケティング戦略を中心としたコンサルティング、マーケティングに特化した教育プログラムの提供を行っています。

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