「空気読んじゃう」新入社員・その傾向と対策

2008.04.28

組織・人材

「空気読んじゃう」新入社員・その傾向と対策

金森 努
有限会社金森マーケティング事務所 取締役

企業に新入社員がやってきて、そろそろ1ヶ月が経過する。早々に現場に配属され、先輩に連れられてOJTを受けている人もいれば、連休前にようやく配属が決定するという人もいるだろう。さて、ビジネスの現場に登場した今年の新入社員はどんな表情を持っているのだろう。

悪いわけではないのだが、あえて、もう一つ言うならば、やはり「AKY(あえて空気読まない)」も必要なのではなかということだ。

広告の鬼と呼ばれる、電通の中興の祖:吉田秀雄が記した「電通鬼十則」の一つにこんなものがある。

「摩擦を怖れるな! 摩擦は進歩の母、積極の肥料だ。でないと君は卑屈未練になる。 」

卑屈未練、というまでではないかもしれないが、確かに摩擦し、ここから得られるものは肥料になることは確かだろう。
ぜひ、この言葉は今年の新入社員に贈りたい。

もう一つ。財団法人社会生産性本部が発表した、「平成20年度 新入社員のタイプについて」。
<(今年の)新入社員は磨けば光るとばかりに、育成の方向を定め、そっと背中を押し、ブラシでこすりつつ、周りは働きやすい環境作りに腐心する。>
としている。売り手市場の中で企業が懸命に採用した人材である。期待するものは大きく、企業も育成にも力を注いでくれることだろう。
しかし、以下のように結ばれている。
<サブプライムローンの問題等の影響により経済の先行きは一気に不透明になった。これからも波乱万丈の試合展開が予想され、安心してはいられない。自分の将来は自分の努力で切り開いていくという、本人の意志(石)が大事になろう。>

「自分の意思が大事」には、筆者も大いに賛同する。そして、今一度、「摩擦を恐れるな」とメッセージしたい。

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金森 努

有限会社金森マーケティング事務所 取締役

コンサルタントと講師業の二足のわらじを履く立場を活かし、「現場で起きていること」を見抜き、それをわかりやすい「フレームワーク」で読み解いていきます。このサイトでは、顧客者視点のマーケティングを軸足に、世の中の様々な事象を切り取りるコラムを執筆していきます。

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