​小山田圭吾氏と小林賢太郎氏の違いは「イジメ」という犯罪の有無

2021.07.26

組織・人材

​小山田圭吾氏と小林賢太郎氏の違いは「イジメ」という犯罪の有無

増沢 隆太
株式会社RMロンドンパートナーズ  東北大学特任教授/人事コンサルタント

いろいろすったもんだの末開幕し、メダル獲得もあって盛り上がっている??オリンピックですが、開幕直前のゴタゴタが続きました。過去のイジメ自慢が問題となり急きょ音楽監修を自任した小山田圭吾氏。一方、過去の作品の内容で解任された元芸人・小林氏。全く別物です。

・小山田氏を批判した私が小林氏を批判しない理由
小山田氏の謝罪についてのコメントやその後の扱いについて取材を受けた私ですが、行為が悪質すぎて全く言い逃れできない点。犯罪を犯したことを自慢するという言語道断な言動とそれを出版物に残してしまっている点などで、「辞任しか無い」と言い切りました。

結果、その通り辞任されたのですが、続いてユダヤ人ホロコーストを過去のコントの中で扱ったかどで、元芸人の小林賢太郎氏は現役防衛副大臣のご注進による国際的大騒動から突如「解任」が発表されました。私は小林氏については一切コメントしていません。私個人として、芸術へのあらゆる介入に反対だからです。

小山田氏と小林氏、いずれも過去の不謹慎な行動への批判から、オリンピック開幕式の役職を降りることになったという点で同じですが、中身は全く別ものと考えます。

・イジメという犯罪
小山田氏の行為は「若かりし頃のイジメ」についての批判ですが、最悪なのは、その行為をさらに雑誌インタビューで武勇伝として自慢していた行為です。何よりイジメという単語でごまかされてしまう学校犯罪ですが、これは犯罪です。

なぜか日本では学校、特に小中高において、生徒が犯した犯罪については治外法権のように「イジメ」という単語を用いてほとんどが無罪となるようです。小山田氏が障害を持つ同級生に暴行を加えたことは、ご本人がインタビューで自慢している通り、精神的・肉体的暴力行為であり、いずれも犯罪です。

犯罪がたまたま学校で起こったゆえに野放しになっていたこと。しかし有名人となった後、インタビューでイジメ行為を武勇伝として自慢していた点。どれも「若かったから」「昔だから」で済むようなことではないのです。爆笑問題・太田さんが、昔はそういう時代だったと擁護するような発言をしましたが、悪どいことをわざと笑いで取り上げる行為と、実際に犯罪を犯すことは全く別物であり、「時代」は関係ありません。

なぜ学校で起こった生徒による犯罪行為が無罪なのか昔から謎ですが、イジメは犯罪です。本来ただちに警察による捜査・逮捕など行われるべきものと考えます。

・コントの禁止用語と麻生副総理発言
小林氏がかつて芸人だった時、演じたコントにおいてホロコーストについて触れたセリフがあったとのことです。その部分を読む限り、ホロコーストそのものを嘲笑した訳ではないことは明白です。しかし現役防衛副大臣の中山氏がユダヤ人ホロコースト問題機関に直接告げ口をした結果、国際問題となり小林氏解任が一気に進んだとのことです。

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増沢 隆太

株式会社RMロンドンパートナーズ  東北大学特任教授/人事コンサルタント

芸能人から政治家まで、話題の謝罪会見のたびにテレビや新聞で、謝罪の専門家と呼ばれコメントしていますが、実はコミュニケーション専門家であり、人と組織の課題に取組むコンサルタントで大学教授です。 謝罪に限らず、企業や団体組織のあらゆる危機管理や危機対応コミュニケーションについて語っていきます。特に最近はハラスメント研修や講演で、民間企業だけでなく巨大官公庁などまで、幅広く呼ばれています。 大学や企業でコミュニケーション、キャリアに関する講演や個人カウンセリングも行っています。

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