CVCと事業継承問題

画像: Ivan Narmanev

2018.11.27

経営・マネジメント

CVCと事業継承問題

野町 直弘
株式会社クニエ プリンシパル

CVCがブームとのことですが、所謂ユニコーンに対する投資だけすればよいのでしょうか? 多くの企業にとってこれから事業継承問題などの問題からサプライチェーンの強固化が課題になっています。このような環境下CVCによる中小サプライヤに対する事業投資が盛り上がってくるでしょう。

ここからは期待を込めての予言です。大企業CVCの出番でしょう。日本の製造業の技術を支えているのは中小企業です。彼らの技術は正に団塊世代が下支えしていました。企業が存続したからと言って技術が全て継承されるとは言いませんが、廃業してしまえば、間違いなく技術
は継承されません。最近は板金加工や溶接などの製造業の基礎となりうる技術の担い手がなくなってきていると聞きます。

このような技術を何らかの形で継承する企業の存在価値は高いのです。

CVCは新しい技術・産業だけに目を向けるのではなく、自社のサプライチェーン強化のためにも投資してほしいのです。しかしそのためには究極のハンズオンが必要です。経営や技術開発を主体的にサポートしていかなければ上手くはいきません。

一部では実際にサプライチェーン強化、存続のために企業買収をしている企業も出てきています。しかし全ての登場人物が資金だけ出しているだけでは上手くいきません。資金を出すだけでなくハンズオンのサポートを行ない技術継承を進めることで、自社のサプライチェーンの強固化を図る必要があります。

このようなサプライヤへの投資活動を積極化することはユニコーン企業へ投資することと同じように意義が高く、自社のBCP(事業継承)へ大きく寄与する資金の使い方と言えるでしょう。

改めて期待を込めて予言いたします。

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野町 直弘

株式会社クニエ プリンシパル

NTTデータグループのコンサルティング会社である株式会社クニエの調達購買改革コンサルタント。 調達・購買分野に特化したコンサルティングを提供している株式会社アジルアソシエイツの元代表。 自身も自動車会社、外資系金融機関の調達・購買を経験し、複数のコンサルティング会社を経由しており、購買実務経験のあるプロフェッショナルがサービス提供を行います。

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