導入前は反対の嵐… “ノー残業”に手当を支給する会社はこう変わった

2018.08.08

経営・マネジメント

導入前は反対の嵐… “ノー残業”に手当を支給する会社はこう変わった

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南青山リーダーズ株式会社

文化放送・The News Masters TOKYO、マスターズインタビュー。 今回のインタビューのお相手は、「紳士服のはるやま」でお馴染みのはるやまホールディングス社長・治山正史さん。 人生の節目節目でさまざまなことに出会うことが出来るスーツは、子ども時代に見た商売の原点でもある。 前回は、ポジティブすぎる治山社長のエピソードやスーツでフルマラソンにゴルフ…と破天荒な話を聞いた。 今回、The News Masters TOKYOのパーソナリティ・タケ小山は治山社長が行う"働き方改革"や「はるやま」の未来について迫った。

働き方改革で「ノー残業手当」

今話題の働き方改革についても聞いてみると、こんな答えが返ってきた。

治山:
昨年、ノー残業手当を始めたんです。

タケ:
ちょっと待ってください。残業しないほうが得ということですか?


「残業しなかった社員に手当を出す」という世間とは逆の試みに耳を疑うタケ。

店舗によって、一生懸命な店長ほど夜中まで業務をしてしまい、その下の店員も帰れない。そこで会社の方針として「残業しないほうが得」という整備をしたところ残業時間が劇的に減ったのだ。

導入当初、1億円ほど人件費は上がる見込みだったが、それより社員の元気を選んだわけだ。もちろん売上も順調に上がってきているという。

しかし、これにはやる前から「働かない者になぜ支払うのか!」と反対の嵐。

一方、治山社長は得意の根拠のない「絶対できる!」というスタイルで押し切った。

やってみたら危うい場面もなく、むしろ残業しなくてもパフォーマンスが高い店との不公平感が無くなったのだそうだ。

「はるやまは夢を実現する場所」

タケ:
はるやまの未来、どうなってほしいですか?

治山:
服に限らず、ファッションに関わることをどんどん作っていきたいですね。


ジーンズ、ポロシャツのようなファッションの定番。

そうした未来の定番を一つでも二つでもつくりたいと考えている。それに合わせて客、スタッフが明るく元気に健康な人生を歩んで欲しいとも願っている。

その一環として、店舗には血圧計や肌年齢診断の器具を置いたり、サプリメントを置いたり、単にスーツを売るだけではなく、お客様の生活自体を健康にしていきたいという衣替えも社内で実行しているのだ。

もちろん、社員が一つの方向に向いていくための環境を社長として作らないといけないとも考えている。

タケ:
社長にとって、はるやまはどんな場所ですか?

治山:
はるやまは、"夢を実現する場所"です。私個人の夢、そしてスタッフ個人の夢を実現できる場所になったらありがたいですね。

そしてゆくゆくは、はるやまが、世間になくてはならないインフラ企業のようになれたらとも願っています。

大手競合がひしめく、スーツ販売の世界。

それが、インフラ企業に?!とも思ったが、ここまでの話の流れ、これまでの実績から、多少現実離れしたことを実現しても不思議ではない。

インタビュアーのタケも、スタッフもそう思いながら治山社長とお別れした。

The News Masters TOKYO Podcast 文化放送「The News Masters TOKYO」
http://www.joqr.co.jp/nmt/ (月~金 AM7:00~9:00生放送)
こちらから聴けます!→http://radiko.jp/#QRR
パーソナリティ:タケ小山 アシスタント:西川文野(文化放送アナウンサー)
「マスターズインタビュー」コーナー(月~金 8:40頃~)

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