トヨタがライバル!「神戸コロッケ」を生んだ会長のこだわり

2018.07.03

経営・マネジメント

トヨタがライバル!「神戸コロッケ」を生んだ会長のこだわり

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文化放送「The News Masters TOKYO」マスターズインタビュー。 今回は「ロック・フィールド」の代表取締役会長兼社長の岩田弘三さん。 創業は1972年で「神戸コロッケ」やサラダの「RF1」といった惣菜店を、全国に300店舗以上展開するロック・フィールド。 もともと神戸で飲食店をやっていた岩田会長が、海外で見たデリカテッセンに感銘を受け、創業した。 自身でもよくお世話になっているという番組パーソナリティーでありプロゴルファーのタケ小山が、創業当時の話から聞いた。

日常的なお惣菜にシフトした理由

タケ:
最初は、ローストビーフやテリーヌといった高級料理や高価なギフトがメインだったそうですが、そこからなぜ日常的な惣菜のお店を始めたのでしょう?

岩田:
社会が変化する中で、女性の社会進出、そしてアメリカでは先にミールソリューションといったムーブメントがあって、日本もきっと惣菜を求める時代がくると思いまして。

中でも、惣菜という字は「物」に「心」、そして野菜の「菜」。

このことから日本の惣菜は、野菜中心、それもサラダを選択すべきと考えたのだ。

稼ぎ頭であったギフトから撤退し、日常的な惣菜に特化すると決めたのも、家庭の食をもっと豊かにする方が、将来的に可能性が高いのではと思ったからだと。

岩田会長はこんなエピソードも披露してくれた。

「うちに山口という社員がいまして。彼女は惣菜を買ってきたときのお母さんが大好きだと言うんです」

帰ってくると、調理している母に「危ないからあっちへ行っとき!」と言われた子どものころの山口さん。

一方、お惣菜を買ってきたときは「ただいま~」と言って、抱きしめてくれた。

そのときの温かみが本当に嬉しかったのだそうだ。それが彼女がお惣菜の会社で、ロック・フィールドで働きたいと思った理由だった。

「ちょっと話が出来過ぎちゃう!?と思ったけど、そんなことに僕らは貢献できているのかとも思いましたね」と話す岩田会長。

お惣菜は、こうした形で女性の社会進出の手助けにもなっていることをタケや番組スタッフは改めて知らされた。

トヨタをベンチマークに!?

最初は反対されつつも、事業も軌道に乗り、徐々に惣菜・サラダに特化していったロック・フィールド。

市場からも、それをより強く求められるようになった。

そこで岩田会長の頭には一つのことが浮かんだという。

「日本の物づくり企業として、どこをライバルにしようかと考えた末、やっぱりトヨタさんなんじゃないかと」

トヨタ自動車をベンチマークにすると表明したのだ。

「なんとかご指導お願いできないでしょうか」とお願いするも、トヨタ自動車関係者は、畑の違う業界からのお願いに戸惑ったのは想像に難くない。

その後、何とか協力までこぎつけることに成功。だが、まず言われたのは、無情にも1億8000万円かけて作ったコンピューターの自動倉庫を壊すことだった。

「商品は溜めたらあかん」と。

それこそがトヨタ流、トヨタ自動車の特徴ともいえるジャストインタイム生産システム(必要な物を、必要な時に、必要な量だけ生産すること)だった。

2、3日溜めるのは問題ないが、それ以上は認められなかったのだ。

生産面で言うと、さらにこんなこだわりもある。

タケ:
え、自分たちでジャガイモの皮を剥くんですか?

岩田:
ジャガイモはすぐに褐色化します。そうなるとポテトサラダが茶色くなります。

品質が落ちることを考慮し、野菜の下処理は自社でやっているロック・フィールド。

さらには、じゃがいもも、キュウリも人が剥いたり切ったりしている。

品質を高めるためには手間を惜しまない、商品力は人が手を施したのが一番なのだ。

次のページ神戸コロッケに始まり、東南アジア料理へ

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