「人間圏」の行く末

2008.02.21

仕事術

「人間圏」の行く末

松尾 順
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

今日は、ちょっとスケールの大きな話です。 小人物の私が書くのはちょっと気が引けますが・・・ このところ、 「地球環境問題」 に対する関心がますます高まってますよね。

私は、以前からしばしば、
素朴な疑問が頭をよぎることがあります。

「なぜ、人間は、環境にただ従属するのではなく、
 環境そのものを大きく変えてしまう力を持ったのだろうか?」

人間がこれまでどおりの生き方を続けていたら、
地球資源を蕩尽し、また破壊しつくして、
最後には地球の全生物を巻き込んで自滅してしまうでしょう。

これは決して悲観的な推測ではなく、
現状の延長線上にある確実な未来だと思います。

単純に考えると、
人間は、地球の生物の終末を速めるために、
地球に誕生したやっかいな生物ということになりますよね?

私たちは「ターミネーター」?

いや、さすがに人間がそんな宿命を背負って
生まれたはずはない。何か別の重要な、
果たすべき役割があると考えたいところです。

その答えは見当もつきませんが、
今日は、人間の存在というものを
宇宙や地球の歴史も踏まえて考えてみたいと
思います。

宇宙の年齢は、およそ137億年だそうです。

つまり、ビッグバン(宇宙大爆発)が起こり、
宇宙が膨張を始めたのが137億年前でした。

地球の誕生は約46億年前です。

さらに地球に「生物」が現れたのは、
約20億年前と推定されています。

私たち現生人類につながる旧人類の歴史は、
700万年前に始まりました。

現生人類である

「ホモサピエンス」

は、15万年前に登場。

「ホモサピエンス」も、
当初は環境に従属した暮らしをしていました。

すなわち、狩猟採集で命をつなぐ、
食物連鎖に組み込まれたか弱い生物に
過ぎませんでした。

しかし、農耕牧畜を始めた時から、
人は環境に働きかけ、環境そのものを
人間が暮らしやすいように変質させていくことを
学んでいったのです。

これは約1万年前のことでした。

なぜ、1万年前に農耕牧畜が始まったのか?

それは、そのころから地球の気候が安定したためと
考えられています。

それ以前は気候が大きく変動し続けていたため、
今年食べることのできる木の実や動物たちが
来年もあるかどうかわからない。

今、目の前にあって手に入る食物を
狩猟・採集するしかなかったのです。

ところが、気候が安定することによって、
毎年同じ時期に花が咲き、実がなるようになった。

その周期に気づいた人間が、
農耕牧畜をはじめたというわけです。

こうして、
地球という大きなシステムに従属し、
食物連鎖の中で生きる

「生物圏」

を人間は飛び出て、

「人間圏」

を形成していきました。

「人間圏」という言葉は、
松井孝典氏(東京大学教授)の造語です。

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松尾 順

有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。

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