コスト損失をさせない採用方法①~キャリアのスタートと情熱の芽生え

2024.03.25

組織・人材

コスト損失をさせない採用方法①~キャリアのスタートと情熱の芽生え

永嶋 泰子

新卒・中途を問わず「使える人材」を選ぶうえで、採用は避けて通れないテーマです。 しかし、せっかく採用しても組織に定着せずに、いい人材ほど他社に流出するという結果になりがちです。 それは、なぜでしょうか? 採用成功の真価について全4回の連載でお届けいたします。


採用から育成への理解

結論からお伝えすると、離職率が低くなれば採用コストを抑えることができます。

採用成功の真価は、採用した人材が会社に利益をもたらし、活躍するまでをサポートすることです。

つまり、採用業務は人員が充足すれば完了とみなすのではなく、「会社に利益をもたらす活躍ができる人材を採用し、育成して完了する」という認識に改めるということです。

実際にそれを痛切に感じたのが妊活のため広告代理店を退職したあとの出来事でした。私は、専業主婦になったのですが、前職で人材育成に関わっていたこともあり、「学び」を通じて人は成長できることを実感していました。

そのため、講座やイベントの企画、100人以上の女性のキャリア相談に乗るなど、人の成長に関わる活動を積極的に行いました。

また、30~40代の妊娠・出産育児によってキャリアを中断した女性の相談に乗ることも多かったのですが、彼女たちのほとんどが現状に満足していませんでした。

「もっと社会に貢献したい」「家庭以外にも、評価される場を持ちたい」という向上心に溢れる思いを持っていたのです。

ですが、その方法がわからず、子育てという時間に追われるタスクを背負っていることで自身のキャリアを見つめ直す機会を持てていませんでした。

そこで、キャリア相談を開催したところ、育休復帰直後で幼児をかかえながらも資格を取得にチャレンジしたり、新しいキャリアに向かって転職するなど、主体的にキャリアを構築する方が増えました。

つまりキャリアの棚卸という作業をおこなっただけで、自分の人生を主体的にとらえることができるようになったのです。


人材不足に対応するために

人手不足が叫ばれる現在、限られたリソースを活用するためには採用した社員を育成することは必要不可欠です。

全4回の連載を通じて、人材育成への深い洞察と実践的な知識を共有し、読者一人ひとりが自らの職場やコミュニティで人材育成の重要性を再認識し、積極的に取り組むことを目指しています。

次回以降は、具体的な戦略やアイデアを共有していきますのでどうぞお楽しみに。

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永嶋 泰子

目標達成コーチとして「自分のビジョンを守り、ビジョンを信じる」を理念とする。 33歳で第一子を亡くし逆境から立ち直った経験から、「3ケ月で夢を実現できるメソッド」をnote、インスタグラムで発信している。 子どもを亡くした女性へのお話会や著名な講師による子育てママ向けセミナーを主宰。現在は、離婚を経てボランティアで100人の女性の人生相談にのったり著名な作家の出版セミナーの開催支援など多方面で精力的に活動を行っている。

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