ドラマがヒント 「母子密着」「母が重い、しんどい」の4つの解決方法とは?

画像: (C)本宮輝薫

2017.03.30

ライフ・ソーシャル

ドラマがヒント 「母子密着」「母が重い、しんどい」の4つの解決方法とは?

内藤  由貴子
一般社団法人フラワーフォトセラピー協会 代表理事

「母が重い」、「しんどい」、「母子密着」と言う言葉をよく聞くようになりました。実際、セラピーでも、生き辛さを抱える娘が母にコントロールされているケースは、かなりあります。今年1~3月に評判だった、NHKのドラマ10「お母さん、娘をやめていいですか?」は、同様の悩みを抱えていた主に「娘」にそして「母」に気づきと共感を与えていたようです。そこで、ドラマから、心理セラピーを交え、対応までお伝えします。

それでは「自分がどんな人間で、本当に望んでいるのは何なのか、何を考えているのか」理解されていないことと同じです。「理解は愛」です。誤った理解を押し付けられても、愛として伝わりません。

ようやく美月は、母の愛が本当の愛とは異なることに気づき、束縛から自由になろうとしたのです。

でも、もう一度言いますが、娘側からも、母親がなぜそうなったのか、理解してみてください。
その理解は、愛として自ずと相手に伝わるはずです。たとえ言葉にしなくても。

これだけで、多くのケースで、母と娘の緊張関係が緩みます。

実はドラマでは、彼氏の松島が、子供の彼を置いて家を出た母に、会って話を聴き許すシーンがあります。そこに観月は立ち会ったのを機会に、母、顕子と向き合い、理解しようとしたようです。

「自分が好きなものは、本当はこういうもの、私は本当はこうしたかった」と思い切って自分の気持ちを訴える美月は、自分をただ、母の犠牲者にする語り口とは、どこか違って感じられました。
最後は、取っ組み合いのような感じで、本音をぶつけるのですが。

実は、自分を親の犠牲者にしないで、親を超えた視点を持つことは、大切なことです。多くは親の犠牲者、被害者になったまま、親を許せず、膠着状態の人も少なくはありません。

だから、母子密着や母が重い、しんどい、までは、言葉として許せますが、
私は「毒母」「毒親」という言葉は、決して使いたくありません。

このドラマには、娘に手を挙げる美月の生徒の母親も出てきますが、一見「毒」のようで、これも根っこは同じ、自己否定感が強いからなのです。

「母の悲しみ」のような感情に理解が届いた時、寄り添えた時、何かが変わります。
そこから、母からも娘への理解が届くはずですから…

ようやくお互いの人生を尊重でき、別個の存在として自立と成長がなされていきます。


ドラマでは、「私が、先にママをやめます」って!

ネタバレでごめんなさい。

美月の父、つまり顕子の夫は、顕子の束縛から美月が自立しようとすることに
早くから理解を示し、何とか間に入ろうとしていました。

そこで、解決策の 2つめが、効いてきます。
ドラマは、なかなか良い結末でした。顕子の夫が新しい仕事でインドネシアに行くことになり。
一緒にやり直そう、と顕子に言ったことで、状況が変わっていったのです。
そんな大切なことを相談せず決めた彼に対し、怒って離婚届まで書く一方で、
娘の本音をぶちまけられて、少なからずショックを受けるのですが…

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内藤  由貴子

一般社団法人フラワーフォトセラピー協会 代表理事

こんにちは。内藤由貴子です。花の写真でストレスを作る感情を分析、心理診断を行い、さらにその解消まで行うフラワーフォトセラピーのセラピストです。INSIGHTNOWでは、異色な存在かもしれませんね。このセラピーの普及のため、一般社団法人フラワーフォトセラピー協会を設立、講師の養成、セラピストの紹介を行っています。自身、色を使うオーラソーマ®をはじめ、セラピストとして16年あまりのキャリアです。このINSIGHTNOWでは、こころをケアに役立つようなコラムを書かせていただきます。よろしくお願いいたします。

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