【地方創生のススメ】地方と都会をつなぐ“回路”づくり

2014.10.14

経営・マネジメント

【地方創生のススメ】地方と都会をつなぐ“回路”づくり

「地方創生のススメ」編集部 (東京過疎化プロジェクト)
合同会社RegionWire

全国各地で地域活性化に向けて取り組んでいる企業・団体を紹介する「地方創生のススメ」。今回は「世なおしは、食なおし。」をスローガンに、東北の食材と情報誌をセットにした「東北食べる通信」を運営するとともに、このモデルを全国に広めるべく取り組んでいるNPO法人東北開墾を紹介しよう。

<企画・取材・文>「地方創生のススメ」編集部 ( http://regionwire.com/ / https://www.facebook.com/kasseiproject )

全国各地で地域活性に向けて取り組んでいる企業・団体を紹介する「地方創生のススメ」。今回は「世なおしは、食なおし。」をスローガンに、東北の食材と情報誌をセットにした「東北食べる通信」を運営するとともに、このモデルを全国に広めるべく取り組んでいるNPO法人東北開墾を紹介しよう。

===地方と都会をつなぐ“回路”として===

代表理事の高橋博之氏は、大学入学を機に一度は地元・岩手を離れて東京へ出たが、その後地元に戻り、岩手県議会議員を2期務めた経歴の持ち主だ。2011年の県知事選挙に立候補するも次点で落選したが、今度は“食”の力で世直しを図るべくNPO法人東北開墾を立ち上げるに至った。

震災後、都会から多くの人たちが岩手へ復興支援のために駆けつけたが、そのとき確かに被災地が助けられたのはもちろんながら、同時に都会から来た人たちが生き生きとしている姿を見て、「助ける側」「助けられる側」ではなくお互いに助け合っているのだと感じたという。

「それなりの会社で働いていて、それなりの給料をもらって、経済的には特に不自由は無い。しかし仕事そのものにおいては受益者の顔が見えなかったり、物事が数字だけで議論・判断されたりするなど、リアリティがない空虚なものになってしまっている。そんなことを感じていた人たちが被災地に来て、利害関係なく目の前の人のために素直な心で接することで自分を取り戻していく、そんな姿をたくさん見てきました。」(高橋氏)

最近は地方の課題が色々と叫ばれているが、同時に都会もさまざまな課題を抱えており限界を迎えている。今までは都会が地方をどう支えるかという議論しかなかったが、地方がどう都会を支えるかというのも重要なテーマであり、したがって「地方が」「都会が」といった二項対立ではなく、都会と地方が共存しあうべきなのだと高橋氏は強調する。

高度経済成長期、長男が実家を継ぎ、それ以外の兄弟たちは東京に出ていったが、まだその当時は“血縁”で地方と都会はつながっていた。しかしそのつながりも時代とともに薄れ始めている。

そんな危機感を覚える中で「では“血縁”以外に何かつながりをつくることが出来ないか」と考えた末に“食”に辿りついた。“食”は毎日口にするものであり、作り手は地方に、食べる人は都会にいる。そこで作り手・地方と消費者・都会とをつなぐ“回路”として、“食”を媒介にしようと始めたのが「食べる通信」だ。

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