塾FC戦国バトル ー7つの海域ー

2013.04.11

ライフ・ソーシャル

塾FC戦国バトル ー7つの海域ー

今野 篤
株式会社経営教育研究所 代表取締役

ここ数年で急激に増えたフランチャイズ(FC) 塾。その中でも、個別指導の勢いはすさまじい。 現在、40前後の塾で個別指導FCを展開している。各社、加盟者獲得に向け、商品やサービスはもちろん、ビジネスモデルの差異化に入っている。 それぞれのモデルで注目を集めているいくつかの本部を徹底分析し、群雄割拠に入った個別指導FCを比較。今後の動向とその先にある問題に迫る。

 このようなことを防ぎ、かつ永続的なFC成長のために、本部は成長ベクトルを描けるパッケージの開発に加えて、本部機能の強化に努め、加盟者サポートの構築により力を入れる必要があるだろう。

 FCマニュアル類の充実と教室経営の可視化は、教室運営基盤を骨太にする。ロイヤリティーの適正化を図り、利益を公平に分配することは、中長期的に本部と加盟者双方に利益をもたらす。スーパーバイザー(SV)は、直営経験者を直ぐに現場で独り立ちさせず、半年から1年の見習い期間を設ける。御用聞きや人の話が聴けないSVを作ってはならない。

加盟者と本部のラインの強化のため、研修会やオーナー会に全加盟者が参加するように全力で取り組む。加盟者は本部の理念に共鳴し、加わった仲間なのだから。そしてなによりも本部自体の情報を公開し、本部の健全性向上に務めなければならない。FC教室の成功なくして、本部の成功はない。

 加盟希望者は、業界の徹底分析と第3者からの意見も参考にし、本当に自分に合った本部探しをして欲しい。きちんと下調べすれば、多くの場合、加盟者・本部のミスマッチは避けられる。ここにはコストを多くかけるべきだろう。

地域の学びの場になるFC教室


 少子化の進行や教育の多様化により、幅広い年齢層から生徒を集客し、多種多様な教育を受けられるゼネラリスト的な塾が、ますます増えてくるのではないだろうか。その一方で、ある専門領域に特化したスペシャリスト的な塾も増え始めており、2系列化が進むものだと思われる。

 ゼネラリストタイプは、生徒集客のための新たなマーケティング手法や、新パッケージの開発が必要不可欠になる。しかし、これだけのことができる体力のある企業は限られてくるだろうし、競争ゆえに時間との戦いになっていく。M&Aにより成長拡大路線を描くか、自社にマッチングしたFCパッケージを導入し、魅力ある店舗が並ぶショピングセンターのように、教育パッケージを取り揃え、教育のグランドデザインをするのだ。

 導入対象になるパッケージはFCだけに限らず、市進ウイングネット(市進HD/千葉)のようなVC(*)展開方式や、Benesseこども英会話教室(ベネッセHD/岡山)、すらら(すららネット/東京)、イシド式そろばん(イシド/千葉)のような業務委託方式もしくはパッケージ導入方式がある。これらのパッケージは、FCに比べてリスクは格段に下がり、導入障壁が低いのが大きな特長。

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今野 篤

株式会社経営教育研究所 代表取締役

教育ビジネスのアナリスト/コンサルタント。専門はフランチャイズ(FC)とデジタル関連。個別指導FCやベンチャーなどの教育機関を経て、2009年に民間教育シンクタンク経営教育研究所を設立。教育と異業種を結ぶエデュイノベーションLLPパートナー。

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