なぜ内定をもらえない学生が出てくるのか(前編)

2013.02.28

組織・人材

なぜ内定をもらえない学生が出てくるのか(前編)

ITmedia ビジネスオンライン
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学生の就活が本格化しているが、内定をもらえる人ともらえない人でどのような違いがあるのか。これまでよく分からなかったことが、ビッグデータで明らかになってきたという。就活生の行動を分析している、リクルートキャリアの担当者に話を聞いた。[土肥義則,Business Media 誠]

土肥:それはなんとなく分かりますねえ。奈良で美容院を経営している人がこんなことを言っていました。「以前は大阪で美容院をやっていたのですが、そのときは求人で困ったことがありませんでした。多くの学生さんは『大阪で働きたい』と思っているのでしょうね。でもいまは奈良で求人を出しているのですが、なかなか応募してくれません」と。

リク:興味深い話ですね。

学生はどんな「軸」で企業を選んでいるのか
土肥:こうした関西のような傾向は、関東でもあるのでしょうか。「やっぱり東京だよねえ」といった動きが。

リク:もうこれ以上はお話できません(苦笑)。

 私たちはこうした分析を通して、学生がどのような「軸」で企業を選んでいるのか。まだまだおぼろげながらですが、見えてきました。

 リクナビでは、学生の直近の行動結果を元に、Aさんは「こういう行動をしている」→「こういう軸を持っている」→「こういう企業に興味があるのでは?」といった方法で約60万人の会員それぞれに合う企業を推薦しているのです。

土肥:例えば、Bさんは「NHK」とか「朝日新聞」といったメディアに興味を持っている。さらに「記者職」を志望していて、希望勤務地は「東京」――。こうした行動をしていれば「アイティメディア」をススメるといった感じでしょうか?

リク:実際はもう少し複雑ですが、考え方としてはそんな感じですね。

土肥:ちょっと意地悪な質問になりますが、その情報を見て、学生の中には不満を感じている人もいるのではないでしょうか。例えば「なんだよ~、いまは○○業界の××会社に集中しているのに、違う業界の会社を推薦してきやがって」といった感じで。

リク:もちろん学生には興味を持っている企業を中心に活動をしていただきます。ただ私たちとしては、学生の意思を尊重しながら「興味の幅」を広げてもらいたいということですね。

土肥:そーいえば「内定をなかなか獲得できない人」の特徴として「希望する企業のみ少数アプローチする」という傾向がありましたね。内定を獲得してもらうために、興味の幅を広げようとしているのですか?

リク:そういうことです。百貨店に行きたいと思っている学生が、いきなり「プラントの設計会社に行ってみよう」と思う人はほとんどいません。その学生がプラント設計の適性があっても、自分で企業探しをしていては、プラントの設計会社を見つける可能性は低い。

 でも、私たちが「あなたは実はプラント設計の会社が向いていますよ」といった情報を提供することで、その人の就活を支援できればいいなあと思っています。

次のページ次にどういった動きをするのか

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