『人間失格』と「日本酒」の復活

2007.11.26

営業・マーケティング

『人間失格』と「日本酒」の復活

松尾 順
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

今年の夏ごろのことです。 長女(中2)が、 「太宰治の『人間失格』の本を買って買って!」 とせがんできました。 田舎にある古い日本文学全集の中に、 『人間失格』も入ってたから送ってもらおうか? と私が答えたら、娘は、 「集英社文庫のものが欲しい」 と言うのです。

のパッケージを採用したこと。
一部の缶コーヒーにも見られるボトルですね。

デザインも、従来の日本酒のイメージを覆す派手な色合いです。

要するに、まったく「日本酒」らしくないわけです。

この「粋ボトル」、昔から日本酒を飲んできた中高年の方には
受けがあまりよくないかも知れません。

タイアップした清酒メーカー内部の意見としても、

「コーヒーに間違えそう」「毒々しい」「人工的」

といった意見が上がっていました。

しかし、若年層の日本酒に対するイメージを変え、
まず手に取ってもらうためには「粋ボトル」のような
大胆なパッケージが必要だと、開発担当者は考えていました。

私も早速、粋ボトルを飲んでみました。

従来のカップ酒のように、
フタを開けるときにこぼれそうにならないし、
リキャップが可能なので安心。

広口は飲みやすいし、なにより「気分がいい」です。
カップ酒のときのようなわびしさが漂いません・・・

同シリーズは、多少値段設定が高めではありますが、
若年層開拓の先陣として成長する可能性大だと感じました。

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有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。

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