カルビーの回復、シャープの苦悩

2012.12.07

経営・マネジメント

カルビーの回復、シャープの苦悩

野町 直弘
調達購買コンサルタント

コスト削減=安かろう、悪かろうという画一的な理解。 また、コスト削減=無理なコストを押し付けると、いうような社会的なネガティブな印象は依然存在するので。無理なコストを押しつけるようなやり方は論外です。

「利益を増やすためにはコスト削減が必要だった。まず東京の本社に購買部門を設け、原則としてそこを通さないと原材料や資材が買えなくした。一括購入で値段を下げ、余分な買い物を減らした。」(2012.9.12日経新聞より)

松本氏は元々創業家カンパニーであったカルビーの従来のやり方自体を否定せず、戦う舞台を変え、不要なコストを削り、求められる機能を充実化する方法で社員の理解を得ながら改革を進めていったのです。
ここで注目すべきなのは、当たり前に購買部門を作り集中購買を進めたことです。調達・購買を集中化することは欧米企業では極めて当たり前なことです。多くの経営手法がある中でのいろはの「い」なのです。
集中購買なんて当たり前じゃないか、うちもやっている、と思われる方も多いでしょう。しかし多くの日本のリーディングカンパニーが掛け声はかけたものの実質分散購買のまま、というのが実態です。その一因としてあげられるのは意識の問題だと思います。

コスト削減=安かろう、悪かろうという画一的な理解。
また、コスト削減=無理なコストを押し付けると、いうような社会的なネガティブな印象は依然存在するのです。無理なコストを押しつけるようなやり方は論外です。安かろう、悪かろうではなく総合的に最適な買い物をする、こんなのは調達・購買のいろはの「い」です。
経営機能として一括購入の仕組みをつくり買う側、売る側にとってお互いにメリットがあるやり方はいくらでも考えられるのです。
松本氏のような経営のプロが日本でも多く出てきて「集中購買=当たり前でしょ」というような時代になりつつあるのだと実感しております。

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野町 直弘

調達購買コンサルタント

調達購買改革コンサルタント。 自身も自動車会社、外資系金融機関の調達・購買を経験し、複数のコンサルティング会社を経由しており、購買実務経験のあるプロフェッショナルです。

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