節電ビジネスを応援しよう。そして節電ポイント制度へ

2011.04.07

営業・マーケティング

節電ビジネスを応援しよう。そして節電ポイント制度へ

猪口 真
株式会社パトス 代表取締役

電力不足が叫ばれ、国や団体は節電対策の呼びかけに必死だが、節電効果抜群の商品・サービスはたくさんある。節電ビジネスを応援しよう。

経済の立て直しのひとつが、電力不足にどう対応するかであることは間違いのないところだ。

経済産業省は、電力需要の4割を占めるとされる一般家庭に対する節電を呼びかけ、家電における節電対策を掲載したWebページ「節電 ‐電力消費をおさえるには」を開設したり、企業に対しても、労働時間の変更や休暇の長期化、分散化まで含んだ要請事項を発表している。

企業側も、日本経団連が夏場の電力不足に備えるため「電力対策自主行動計画(仮称)」を4月中には策定することを決めている。さらに、東電などは、企業が保有する自家発電の増強を呼びかけ、供給の増加対策も検討している。

こうした国や団体の呼びかけも重要だが、我々のビジネス上の役割を考えた場合、そのひとつとして、節電効果のある商品やサービスを開発する企業や製品を応援し、普及に貢献することがある。これまでは環境対策、CO2削減対策として行われてきた商品やサービスの開発だが、この夏の電力不足に向けて待ったなしの状況になっている。

節電効果の高い製品で思い浮かぶのは、なんといってもLED照明だろう。「LED照明の消費電力は白熱電球のおよそ7分の1程度」と言われながらも、その価格の高さでなかなか普及が進まないが、各社の開発努力によって、かなりのところまできている。

アイリスオーヤマは、仙台に本社を置き、地震による被害を受けながらも現在は完全に製造、物流ともに復旧している。そのアイリスオーヤマが開発した、高天井用LED灯は、明るさと低価格を両立させ、高天井用LEDランプ6種類を4月に発売する。
業界最高クラスの明るさを実現しながら、他社従来品よりも3割程度コストダウンしている。消費電力は水銀灯よりも40%少なく、50個で1日10時間300日の点灯だと年間35万9000円の電気代を節約できるという。さらに一般的な水銀灯と比べ3倍以上の4万時間と寿命が長く、ランプ交換が約10年間も不要という。

LEDとともに注目されているのが、薄くて軽い有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)だ。アイリスオーヤマと同じく東北地方、米沢市のルミオテックは、今年1月、パネルの量産に成功し、新しい照明器具としてさまざまなターゲットに提案している。廉価になったとはいえ、数万円はするので、当面は小売業をはじめとする業務用が中心になると思われるが、消費電力を白熱電球の8分の1程度まで引き下げることができるとされているため、節電効果は抜群だ。

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