フェイスブックの浸透を加速させるのは「疎外感回避」

2011.02.16

営業・マーケティング

フェイスブックの浸透を加速させるのは「疎外感回避」

松尾 順
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

このところ、昔の職場の元同僚たちと、数年ぶりにフェイスブック-facebook-(以下「FB」)上で芋づる式に‘再会’し、「同窓会でもやりましょう!」という話が進んでいます。

皆さんの間でもこんなこと起きてませんか?FBのメッセージ機能、イベント機能を使って、日時・場所を簡単にすり合わせできるので便利ですね。

さて私は、FBは日本でも急速に浸透すると確信していますが、それは、たくさんの人とつながることができて、また、便利な機能が使えるといったポジティブな理由からだけではないと感じています。

FBをやっていないと、FB上だけでなく、リアルな状況でも自分だけ仲間はずれにされるかもしれない。そんなネガティブな「疎外感」を回避するために、(意識的にも無意識的にも)皆、始めざるを得ないと感じています。

こんな疎外感は従来のSNSでは、たぶんほとんど感じることがないですよね。

‘君、mixiやってないの?’と‘君、FBやってないの?’

では重みが違う。

基本的に匿名ベースであり、ヴァーチャルな付き合いが多い従来のSNSでは、リアルとある意味分離しているおかげで、リアルな疎外感はそれほどありません。自分だけ、mixiやってなくても平気なのです。

ところが、実名制のFBはリアルの延長であるため、FBでの存在感がリアルな存在感とダイレクトに結びついてしまう。

実際、冒頭に述べた同窓会も、FB上にいない人には声をかけていません。別の方法で連絡取れないこともないのですが、「めんどくさいし、まあいいか」となってしまうわけですね。

したがって、逆の立場、つまりFBやってない人にとっては、知人・友人がなだれをうってFBを始めたら、疎外されないために自分もやるしかない。いわゆる「ネットワーク外部性」による利便性向上に加えて、「疎外感回避」のためにFBの利用者はどんどん増えていくことになるというわけです。

もちろん、その影には「FB弱者」を生み出すという大きな負の側面がありますが。「FB弱者」についての議論はまた改めて。

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松尾 順

有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。

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