中高年を支えるコンビ二。若者の集客に必死の百貨店

2010.12.28

営業・マーケティング

中高年を支えるコンビ二。若者の集客に必死の百貨店

猪口 真
株式会社パトス 代表取締役

「小売」と「消費者」の関係が大きく変革している。 百貨店は男性(特に若い層)の取り込みに躍起になり、コンビ二は中高年にターゲットを移す。そしてネットショッピングの浸透が止まらない。

百貨店が若者男性の呼び込みに必死だ。
売り場に「ANB48(ACCESSORIES NAVIGATE BOY 4TO8)」と呼ばれる男性のナビゲーター役を置いたり、若者男性に向けた商品を置いたり、百貨店は若い男性層の呼び込みのために、さまざまな手を尽くしている。

日本百貨店協会によると、10月の紳士服売上高では1.6%増となった模様で、関東を中心に紳士服の売上げ増を発表した百貨店は多い。全体シェアから見れば、微々たるものかもしれないが、百貨店はこの層に活路を見出そうと戦略を練る。

一方、日本通信販売協会のインターネット通販利用者実態調査2010の発表によると、ここ数年の顕著な例として、20歳代男性のネット通販が際立って伸びているという。
男性20歳代で週3回以上利用する割合が、なんと14.1%もいるというのだ。
そして、これまでの通説とされていた、深夜を中心とした利用時間が、21時~23時といった、いわゆる「プライム」の時間帯に移っていることも紹介している。
さらに百貨店お得意のレディースファッションにおいても3年前と較べても、インターネット通販利用率が7%以上も上昇している。

かつて百貨店といえば、バブルの時代(我々世代)に代表されるように、百貨店の提案するライフスタイルに人々はあこがれ、百貨店で商品を購入することで「中の上」クラスへの生活を疑似体験していた。
しかし、ネット通販利用者にしてみれば、新しい提案もあるわけではなく、むしろトレンドを追うような百貨店からの情報など不要だろうし、ライフスタイルのヒントはどこにでもある。こうした状況の今、ブランドものなら「ZOZO TOWN」に行くだろうし、商品の評判を知りたければ「口コミサイト」をのぞくだろう。

そんな中、かつての百貨店の中心顧客だった、中高年の財布をがっちりと掴んでいるのはコンビ二だ。百貨店とは一見真逆の流通形態だが、中高年顧客が増えているのは明らかにコンビ二だ。

セブン-イレブンに行けば、小分けした惣菜や食品が並ぶ。夫婦二人で暮らす人たちにとっては手ごろや量と良質さは、たとえ価格が少し張ろうが、利便性は高い。さらに最近は、より高級感を持ったPB商品として、「セブンプレミアムゴールド」がお目見えしている。ハンバーグやビーフシチューなど、これまでのコンビ二ではまったく考えられなかった商品開発だ。これら以外にもお店の工夫が随所に仕込まれている。

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