日本代表チームは何故蘇り、大きな成長を遂げたのか-後編-

2010.09.27

組織・人材

日本代表チームは何故蘇り、大きな成長を遂げたのか-後編-

齋藤 秀樹
株式会社アクションラーニングソリューションズ 代表取締役 一般社団法人日本チームビルディング協会 代表理事

ノーミング、チームがシナジーを生み出せる状態へと日本チームが成長していきます。それを象徴するのは開幕戦国歌斉唱の光景です。先発選手、控え選手全員が肩を組み一体となった光景です。

◆日本チームの変化と成長プロセス3:ノーミング

ノーミング、チームがシナジーを生み出せる状態へと日本チームが成長していきます。それを象徴するのは開幕戦国歌斉唱の光景です。先発選手、控え選手全員が肩を組み一体となった光景です。

チーム全員のベクトルが「どんなことをしてもチーム一丸となって勝つ」という目標に向けて一体化された象徴的な光景でした。

選手たちは、がむしゃらに無我夢中に個人ではなくチームのために死力を尽くします。このことは長友選手の「他のどのチームの誰よりも走る」大久保選手の「全員が役割以上の働きをやり続けた」という言葉からも強烈に伝わってきます。

しかし、チームが更に大きな成長を遂げるためには重要なターニングポイントがあるのです。それは、ノーミングで最も重要な成功体験の共有です。

ノーミング状態のチームは皆「本気」で勝ちに拘ります。しかし、ノーミング初期のチームには成果実績がありません。ですから、その「本気」は小さな失敗や逆境でも簡単にしぼんでしまいます。だからこそ、成果の大小に関わらず必ず「勝つ」必要があるのです。そのことが個人、チームへの自信へと繋がり「俺たちは出来る」という大きな確信と結束性、一体感を生み出すのです。

カメルーン戦の勝利の意味とは1勝すること以上に、チームが成長し続けるための必須条件だったのです。そしてこの勝利が「このチームなら出来る」という確信と逆境に負けない強いチームへの変貌を促したのです。

それはその後のオランダ戦の敗退を経てもゆるがない日本チームの強さが物語っています。

◆日本チームの変化と成長プロセス4:トランスフォーミング

爆発的なチーム力を生み出す段階、日本チームはデンマーク戦でその時を迎えます。その時を迎える準備は、試合以外のオフの過ごし方の変化にも表れています。

これまでのワールドカップの選手のオフの過ごし方は、自室に閉じこもる傾向が強く、プライベートな交流は希薄だったようです。ところが、今回は、皆で卓球をしたりテレビゲームをしたり、とても密なつながりが持たれました。選手たちの言葉を借りれば「まるで家族」のような雰囲気が出来上がっていたのです。

それは単に同じチームのメンバーという枠を超え、人としてお互いを大切に想う一体感が生まれていたことを意味します。そしてお互いが掛け替えのない存在になっていったのです。
その繋がりが私欲を越えて、チーム(全員)の勝利へと心を一つにするための前提と言えます。
そして、デンマーク戦、3対1という飛躍的な成果を生み出しました。

次のページ◆もう一つの重要な視点、DoとBe

続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。

Ads by Google

この記事が気に入ったらいいね!しよう
INSIGHT NOW!の最新記事をお届けします

齋藤 秀樹

株式会社アクションラーニングソリューションズ 代表取締役 一般社団法人日本チームビルディング協会 代表理事

富士通、SIベンダー等において人事・人材開発部門の担当および人材開発部門責任者、事業会社の経営企画部門、KPMGコンサルティングの人事コンサルタントを経て、人材/組織開発コンサルタント。

フォロー フォローして齋藤 秀樹の新着記事を受け取る

一歩先を行く最新ビジネス記事を受け取る

ログイン

この機能をご利用いただくにはログインが必要です。

ご登録いただいたメールアドレス、パスワードを入力してログインしてください。

パスワードをお忘れの方

フェイスブックのアカウントでもログインできます。

INSIGHT NOW!のご利用規約プライバシーポリシーーが適用されます。
INSIGHT NOW!が無断でタイムラインに投稿することはありません。