昭和のおじさんになって、寄り添うように生徒と話すの巻

画像: Official U.S. Navy Page

2015.07.28

ライフ・ソーシャル

昭和のおじさんになって、寄り添うように生徒と話すの巻

中土井 鉄信
合資会社 マネジメント・ブレイン・アソシエイツ 代表

親であれ、教師であれ、私たちは往々にして、子どもと接するとき、彼らの行動を判断し、評価し、アドバイスをしてしまいます。でも、実はその前にやることがあるのではないでしょうか? たとえば、生徒の声に寄り添ってみること… ---------------------------------------------

 私が理事を勤める私立学校は、以前は中退者も多く指導が難しい学校の一つでした。
 私はその学校に週2日勤務をし、子どもたちと話をします。先日も、ある問題を抱えた高校1年生と話をしました。

 学校に気持ちが向いていない生徒だということで、私が話をしたいと申し出て実現したものですが、担任の先生に事前に聞いた情報では、全くやる気がない生徒ということでした。

 その生徒は、どんな先生と話をしても無気力で、話を聞いているのかいないのか分からないという評判でしたが、実際に話をしてみるとそんなことはありません。

 私は、どんな生徒であっても、生徒と話す時には基本的に、街の親父(昭和30年代から40年代に下町にいたおせっかいでそれでいて優しく、尚且つ社会のルールには厳しい、頑固者のおじさん)で通します。
 私のイメージでは街の親父は是々非々がはっきりしているし、何よりも私が、そんな大人たちに囲まれて育ったので、彼らが持つ教育的な高い価値がよく分かるからです。

 ちょっと緊張している生徒を笑顔で迎えて、話を始めます。

中土井:こんにちは!私は中土井です。なんでこんなところに呼ばれるんだろう? って思っているじゃないかな。私が君と話をしたいと思って、担任の先生に頼んで呼んでもらいました。君の名前は?

生 徒:坂本竜馬です。(仮名)

中土井:いい名前だね。きっとお母さんやお父さんが、一生懸命考えてつけてくれたんだね。ところで、学校を辞めたいんだって?

生 徒:はい。

中土井:そうか。辞めたいのか。どうして辞めたいのかは、後で聞くとして、私から少し質問してもいいかな?

生 徒:はぁ・・・。

中土井:小学校の時は、何になりたかったの? 坂本君の夢は?

生 徒:はぁ?・・・。なんだっけ?・・・。そうだ!サッカーの選手。

中土井:サッカーの選手か。サッカーのどんなところが好きなの?

生 徒:え~っと。身体を動かすのが好きなんで。

中土井:そうか。坂本君は、身体を動かすのが好きなんだ。

生 徒:まあ。

中土井:中学では、サッカー部に入ったの?

生 徒:1年生の時は。

中土井:1年生で辞めちゃったの?

生 徒:そう。

中土井:何かあったの?

生 徒:めんどくさくなって。

中土井:そうなんだ。もし、サッカーをその後も続けていたら、どうなってたと思う。

生 徒:わかんない。

中土井:身体動かすのが好きだった坂本君が、サッカーを辞めたら、学
校は、つまらなくなったんじゃない?

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中土井 鉄信

合資会社 マネジメント・ブレイン・アソシエイツ 代表

1961年、神奈川県横浜市生まれ。 現在、合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ代表。 NPO法人 ピースコミュニケーション研究所理事長。

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