異種格闘技戦は盛り上がらない。ひろゆきv.s.カツマー

2010.05.07

ライフ・ソーシャル

異種格闘技戦は盛り上がらない。ひろゆきv.s.カツマー

増沢 隆太
株式会社RMロンドンパートナーズ 東北大学特任教授/人事コンサルタント

2ちゃんねるのひろゆき氏と勝間和代さんの対談?討論が話題です。議論がかみ合わず、ひろゆき氏がさじを投げた印象だったとか。民主党対自民党の党首討論が毎度盛り上がらないの同様、異種格闘技戦はかみ合わないのでしょうか?それはプレーヤーの能力なのです。

そうです。異種格闘技戦は噛み合いません。今日は格闘技のことばっか書いて良いんですよね?え?ダメ?なーんだ。ガカーリ。(今さら2ちゃん用語使ってみた)
スポーツで「伝説の戦い」はあるものです。野球でもオリンピックでも、手に汗握る戦いは見る者を感動させ、また永遠に語り継がれる名勝負となって行きます。
しかし野球対サッカーという試合が無いように、王貞治対セルゲイ・ブブカの試合もありません。考えなくともわかる通り、ルールが噛み合うわけ無いからです。しかしスポーツで、唯一このルールを無視して組まれるものが「異種格闘技戦」です。

古くはアントニオ猪木対モハメッド・アリの試合という、今や伝説となった試合がありました。私は生でテレビを見た世代です。しかし当時は大不評で、「世紀の凡戦」と酷評されました。続いて猪木は極真空手のウィリー・ウィリアムスとも試合を行い、「格闘技世界一」路線を歩んでいきます。しかしこれまた場外乱戦からの無効試合等、決して後味の良いスッキリしたエンディングはありませんでした。

結局同じ球技だからといって野球対サッカーは成り立たないのです。異種格闘技戦も、ケンカで強弱をつけるのではなく、あくまでルールに則った試合、となりますと、当然これはルールが噛み合う訳無いのです。お互いに自分の持ち技・得意技を仕掛けても、ルールが違いそれを「受ける」ことが出来ません。結果、相手の良さも何も引き出すことが出来ず、後味の悪い結末のみ残るということになります。

ひろゆき対カツマーも、同じなのではないでしょうか。
そもそも「技を受ける」前提で進むプロレスと、一切「技を受けない(=受けたら終わり)」ボクシングではルールに共通点が無さ過ぎるのです。この討論も、仕切りの上手い司会がいなければお互いに言いたいことを投げっ放しになることは当然かと思います。
評判からはひろゆき氏の優勢が伝えられ、勝間氏がディベート下手をさらしたと言われています。その実力はともかく、進行が上手く行かない環境でありながら、有能な司会を得られなかったのはやはり失敗でしょう。

と、いうことは、有能な司会者がいれば盛り上がれるのです。異種格闘技は。
時代は変わってその後。K-1/プライドブームが訪れ、格闘技へのリテラシーが飛躍的に高まります。今、猪木・アリ戦が幻の名勝負としてファンから高い評価を受けるようになりました。名レフリーや名アナウンサー、解説者がいなくとも、観客側のリテラシーが高まれば事態は改善されます。
しかしそうしたサポートが無ければ、やはりプレーヤーそのものの、ガチなパフォーマンスが決すると言えるでしょう。

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増沢 隆太

株式会社RMロンドンパートナーズ 東北大学特任教授/人事コンサルタント

芸能人から政治家まで、話題の謝罪会見のたびにテレビや新聞で、謝罪の専門家と呼ばれコメントしていますが、実はコミュニケーション専門家であり、人と組織の課題に取組むコンサルタントで大学教授です。 謝罪に限らず、企業や団体組織のあらゆる危機管理や危機対応コミュニケーションについて語っていきます。特に最近はハラスメント研修や講演で、民間企業だけでなく巨大官公庁などまで、幅広く呼ばれています。 大学や企業でコミュニケーション、キャリアに関する講演や個人カウンセリングも行っています。

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