勝てる可能性が低くなった時だけに使われるようになってしまった「大和魂」。漠然とした「日本は大丈夫」のような思想から脱却し、攻めに転じるべきだと思うのですが…。
さらに、最近では海外企業から日本企業の買収と事業・人員整理の相談を受けることもあり、その攻めのスタンスを見せ付けられると、民主党や自民党の景気対策(とその報道)と諸外国から見た日本経済に対する認識のズレについてもかなり危惧しています(日本企業の評価は、日本人が考えているよりも相当高い!!のに、中途半端な報道のおかげで日本がダメな感じになっていて…)。
後継者不足に悩む企業であれば海外企業の買収に乗ることも一つの事業戦略だとは思うのですが、やはり「日本経済の底力への期待」ではないのですが、安易に買い叩かれたり、買収されて知的財産だけが吸収され事業整理(全社員解雇)をされるといった事態は避けられればとも考えるのです。
2010年については現在の景気対策のアンバランスや日銀の量的緩和、インフレターゲットの弱さなどを考えれば、確実に失業する方が増えるでしょうし、13万人以上という新卒学生の就職難など個人レベルでの「キャリアに対するリスクマネジメント」が必要となります。
「大和魂」や「神風」のようなフワフワものは信じてしまう日本人であっても、ワールドカップサッカーとWBCフィーバーの差ような「無駄な期待」と「違和感」に人生や会社を委ねることのないように、「尚武の心」を大切にして、困難に立ち向かうべきではないかと思います。
追記1)この記事は「節句」の意味を補填しただけのものです。ナショナリズムや宗教には興味はありません。鯉のぼりを掲げることがあれば、ぜひそのイベントの裏にある理由を知って頂きたいというものです。
追記2)「神風」は、13世紀の元寇の際に、風が吹いて元の軍が敗北したことから来ていると歴史の教科書で学びましたが、最近の研究では、既に攻め落とされた朝鮮や東南アジアの国での反抗勢力によって戦力が削がれていた中で、元が日本に攻め入ったために失敗に終わったと考えられています。風に守られたわけではなく、戦略的な失敗と考える方が正しいと思われます。
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