メジャー、ファーム、アマチュア… これは当社が導入している人事制度の等級の呼称です。 導入している企業がおそらく多くないであろう「職務資格等級制度」 それはいたってシンプルなものなのです。
コンサルタント以外の内勤職もすべて業務を洗い出し、それを外部へアウトソー
シングした時の金額を基準に粗利に換算する。あらゆる職種のあらゆる業務を
同じ「粗利」という通貨単位で換算し、職務(JOB)へ対して処遇を決めるのだ。
メーカーや流通、商社などに比べ、事業価値における個人的付加価値の度合いが
極めて高いコンサルティング業。だからこそ成り立つ、独自色の強い
ドラスティックなこの制度は、おそらく日本で導入している企業は極めて稀だと
思われる。
さて、その効果といえば。
新卒3年目までの若手が従業員の4割を占める当社では、残念ながら赤字社員
たるアマチュア等級が一番多く、わずかな数のメジャーとファーム選手たちが
彼らを喰わせているのが現状だ。
しかし、誰がいくら稼ぎ、誰がいくら赤字か、が個人単位で明確な職場。これに
不平を漏らす社員は少ない。(しかし、残念ながらゼロでは無い)
なぜならば、文句の言いようが無いほどにシンプルでオープンな制度だからだ。
早く自分の給料を稼げるプロになりたい。アマチュアたちは必死で勉強し顧客
獲得へ精を出す。
早く憧れのメジャーリーガーになりたい。ファームの選手も勉強しながら必死に
経験を重ねる。
少なくても以前の人事制度に比べれば、大幅にプロ意識が向上した。それを
我が社における成果と呼ぶことができるのではないか、と思う。
今はまだアマチュアだらけの当社。しかし本当の意味でのプロフェッショナル
集団となる日は近い。
日本中で誰も成しえていない理想の組織を目指して。自社を実証材料とした
組織変革の取り組みは続く。
続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。
-
会員登録 (無料)
-
ログインはこちら
関連記事
2010.03.20
2015.12.13