パーソナルブランドの価値構造

2009.09.10

組織・人材

パーソナルブランドの価値構造

松尾 順
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

今回は、「@IT自分戦略研究所」に連載している 『エンジニアも知っておきたいキャリア理論入門』 の最新記事である第14回 「選ばれるエンジニアになるためのブランド力を養う」 のポイントをご紹介します。 (エンジニア対象の記事ではありますが、  すべてのビジネスパーソンにとって大事な内容ですよ)

当記事で取り上げた理論は、
マーケティングにおける「ブランド論」の視点から、
「キャリアづくり」を説いたもの。

博報堂出身、現在は独立され、
マーケティング、人材育成関連サービスを
展開されている山本直人氏の持論です。

さて、山本氏が定義する「ブランド論」とは、

「他者からどのように認知されるべきか」

を考えることです。

ここで、「認知される」というのは、

・どの程度、名前が広く知られているか、
・どの程度、どんな特徴があるか理解されているか
・どんなイメージが連想されるか
・どの程度、好意を持って受け入れられているか

といったことを含みます。

ですから、ブランド論は、
商品や企業、地域などだけでなく、

「人」

に対しても適用可能なのです。

そして、
ブランドを作り上げていく、
すなわち、

「ブランド化のプロセス」

をコントロールすることを

「ブランドマネジメント」

と呼びます。

ここで「ブランド化」とは、
自社(自分)にとって望ましい

「ブランド認知」

を形成することと言えるでしょう。

このブランド化に当たって
ぜひとも押えておきたい切り口が、

「ブランドの価値構造」
(ブランドが利用者などに提供する価値の構成)

です。

山本氏は以下の3つの階層で説明しています。

・属性
・機能的価値
・情緒的価値

これを人に当てはめる、すなわち

「パーソナルブランド」

について考えてみると次のようになります。

-----------------------------

・「人」の属性

 性、年齢、学歴、保有資格など
 (客観的な特徴)

・「人」の機能的価値

 企画力、コミュニケーション力など、
 仕事を遂行するために求められる能力
 (実務遂行能力)

・「人」の情緒的価値

 その人と一緒にやる仕事は、安心できる、
 楽しい、勉強になる、成長感が得られるといった、
 相手に好ましい感情を湧き起こさせる資質
 (端的には「人間性」や「人間力」と言えるでしょう)
 
--------------------------------

そして、ブランド化とは、
基本的にはこの価値構造の視点から、
それぞれの価値を高めていく取り組みだと
いえます。

もちろん、すべての価値を同じように
高めるのではなく、自分の強み・弱みを考慮して、
メリハリをつける必要がありますが。

上記の人のブランド価値構造を踏まえると、
さまざまな示唆が得られますね。

例えば、

・高い学歴や資格など、
 どんなに優れた属性を持っていても、
 機能的価値、すなわち実務遂行能力が
 伴わなければブランド化は難しい

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松尾 順

有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。

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