採用試験の謎を解け!――企業側から見た新卒採用戦略

2009.06.16

組織・人材

採用試験の謎を解け!――企業側から見た新卒採用戦略

ITmedia ビジネスオンライン
“ニュースを考える、ビジネスモデルを知る” ITmedia 編集部

企業を継続的に成長させる上で大切な人材採用。選考過程では筆記試験や面接などさまざまな試験が課されるが、それぞれにどのような意味があるのだろうか。複数の就活生や人事担当の方のお話を聞いた上で、アイティメディア総務人事部の浦野平也氏に補足いただいた。[森田徹,Business Media 誠]

  いわく、「就職活動の場とは、厳密な意味で上下差が付く“選抜の場”ではない」。能力が高い人が受かり、低い人が落とされるとは限らない。「一緒に働いて大丈夫そうだ」「楽しそうだ」「長く付き合えそうだ」……問われるのはそんな“協働性”だ。大して成績もよくなかったし、サークル活動を熱心にやっていたわけでもない、大学時代にやっていたことと言えば飲み会と合コンぐらい――そういう人がいくつも内定をとってくる、それが現実だ。

 今回の取材を通して、自戒をこめてこれからの就活生として再確認することがあれば「面接なんて、受ける側の能力次第でどうこうできるわけではないのだから、落とされても“縁がない会社”だと思って過剰に気にするな」ということだろう。成績など、能力を問われる定量評価に慣らされてきた我々は、評価基準があいまいだったり、能力の上下でなかったりすることに、どうしてもある種の気持ち悪さを感じてしまう。しかし「それで回っているから、そうなっているのだと思う」という浦野氏の言葉の通り、我々がこれから身を投じる社会は、不合理で、理不尽で、運やコネがモノを言ってくるそんな世界ということなのだろう。せいぜい、筆者もそんな世界の片隅で小銭をかせぐために、うまく立ち回りたいものである。

<関連リンク>
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