さー帰ろう。 アンチ・デジタル社会へ!

2009.06.06

ライフ・ソーシャル

さー帰ろう。 アンチ・デジタル社会へ!

三宅 信一郎
株式会社BFCコンサルティング 代表取締役

今や世の中右も左もデジタル一色である。地デジ放送、デジタル家電、デジタルゲーム、デジタルムービー、デジタルカメラ、DVD、インターネットカフェなどなど。 デジタル化大いに結構! お陰で世の中便利になりました。ありがとう。ただ、その背後には大きな弊害があることも認識して、 改めてアナログの世界も大事にして、バランスよく生きませんか?  だって、我々は本当はアナログの世界で生きているのですから。

◆今や世の中、右も左もデジタル一色です。
地デジ放送、デジタル家電、デジタルゲーム、デジタルムービー、
デジタルカメラ、DVD、インターネットカフェなどなど。
最近はデジタルがおおいに幅を利かせている世の中のようです。

◆そこで、ふとこのように思うのです。

「デジタル社会は、確かに人間の生活を便利には
してくれたが、果たして幸せにしてくれたであろうか?」

◆「人に幸せを与えるアナログの世界のよさをもう一度見直して
みて、デジタル社会とアナログ社会の両方をじょうずに行き来し、
より便利で幸せな生活を送ることが大事ではないか?」
そんなことを、益々いつも心の底で思うようになる自分がいます。

◆今、我々は、デジタル社会の中にどっぷりつかって生きています。
正確に言うと、生きているように思っています。 デジタル技術が
これから世の中を何かもっと素晴らしいものに変えてくれる、ある
いは、自分たちの日々の暮らしを劇的に良いものにしてくれると思
っています。

◆果たして本当にそうでしょうか?
デジタル化された製品やサービス、それらをベースとした生活が、
本当にこの世の中に幸せをもたらしてくれたのでしょうか? 

◆そしてこれからも救世主なのでしょうか?
もちろん、デジタル技術によってもたらされている、あるいは
もたらされるであろう文明社会への恩恵は、計り知れないものが
あり、決してそれを否定するものではありません。 

◆確かに世の中はほんの数年前に比べて格段に便利になりました。
デジタル技術のもつ実力あるいは底力は、ヒューレット・パッカード
というある意味デジタルの砦とも言える世界的なIT企業に勤務して
いた筆者は、実感としてそれを理解しているつもりです。

◆しかし、よく考えてみますと、デジタル化で物事がよくなったり、
素晴らしいことばかりではありません。
デジタル社会がもたらす利便性の陰に隠れた重大な弊害が実はこの
世の中に着々と忍び寄っています。

◆本来人間は、太古の昔からリアルな世界であるアナログ社会のみ  
で生きてきました。 昨今、デジタル化が勧めが進むほど、それと
対極に位置するもっと大きくて、人間が本来ずっと軸足を置いてき
たアナログの世界の重要性が忘れ去られています。 あるいは意識
されなくなってきています。 

◆デジタル社会がもたらすこの重大な弊害は、人が本来生きている
リアルなアナログ社会を忘れ、バーチャルなデジタル社会のみに
軸足を置き、バランス感覚を失ってしまったことにその原因がある
と思われます。

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三宅 信一郎

株式会社BFCコンサルティング 代表取締役

事業力強化・新規事業開発・創業支援コンサルタント 自動認識基本技術者 (JAISA:(社)日本自動認識システム協会)認定

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