プリミティブ力を高めることが人の潜在的成長性を高めるため、肝要である。 しかし、具体的にはどのような教育プログラムを組めるのであろうか? その一例を紹介する。 本来のトピックの粒度から言えば、人材育成や人事の領域であるが、経営戦略の要素として、ヒューマンキャピタル(人的資本)やヒューマンアセット(人的資産)の観点を組み込んだ論議の延長線上で論じられるため、敢えて経営戦略のカテゴリを選択している。
参考までに標準教育パッケージ単価を記載する。
対価
3週間コース:10000ドル/人
土日はプノンペン観光
シアヌークビル(ビーチ)、シュムリアップ(アンコールワット)
観光はオプション
尚、3週間取れない場合には、事故車修理のケースを設定し、10日間
(現地ベース)でも設定可能。
以上は、海外に教育の場を移してリアリティを高め、実践力を養成する工夫をしている。カンボジアは、これから日本が注目すべき国(最低人件費)の一つである。今から現地密着を実行しておくと競争力を高めることができる。実際には、日本人は現地日本人と群れる傾向が顕著であり、国際展開では、人・モノ・カネが有効に使われていないケースが多い。
この辺りが欧米の多国籍企業との国際競争力相違を生み出していると言える。
しかし、海外でグローバル人材を養成しているわけにはいかないという企業は何ができるのだろうか?
実は、プリミティブな力からは若干外れるが、多様性のマネジメントには、格好の現場がある。費用対効果に優れた方法である。次回は、どのように多様性をマネジメントする力を養う場を設定できるかのヒントを述べてみたい。
続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。
-
会員登録 (無料)
-
ログインはこちら
関連記事
2009.02.10
2015.01.26
株式会社インサイト・コンサルティング 常務取締役 COO(最高業務執行責任者)
個人と組織の成長を実現するために、真に効果的な人材育成のあり方を追求しています。国際競争力を併せ持つ能力開発を志ます。そのためには多様性を強みに昇華させることが肝要と心得ます。
