どうする、どうなる『男の子牧場』

2009.05.15

組織・人材

どうする、どうなる『男の子牧場』

竹林 篤実
コミュニケーション研究所 代表

サイバーエージェント、広報担当の方のブログコメント欄が炎上している。同社が5月13日にリリースした新サービス『男の子牧場』が原因だ。ネット企業として同社が、この事態にどう対応するのか。これはリアルタイムなケーススタディになるのではないか。

男の子は家畜なのか?

同社・広報担当氏のブログにコメントが書き込まれ始めたのは、5月13日のエントリーが上がってから。たしかに草食系男性を牧場の家畜に見立てて、女性が勝手に紹介し合う。そんなイメージに取られても仕方のない内容ではある。

その時点で、さまざまな角度から問題点を指摘するコメントが、どんどん書き込まれて行った。広報担当の方は、その勢いにびっくりされたのだろう。次の日に『男の子牧場のお問合せに関して』というエントリーが上がった。

このエントリーが結果的には、火に油を注ぐ結果となる。なぜなら、このサービスが社内男性社員のリサーチで問題ないと判断されたこと、あるいはプロフィール登録の問題点を自ら認めるような内容だったからだ。つまりコメントで指摘されている問題点に答える内容ではなく、単なる言い訳的なエントリーと受け止められてしまった。

不思議なエントリー

ここから先が本題である。サイバーエージェントといえば、誰もが知るネット企業だ。ネットの特性、恐さは熟知しているはず。自社の新サービスに対して、法的な問題まであると指摘される事態には即座に対応すると普通なら考える。

しかも同社は社長の藤田氏以下、専務、常務、その他取締役の方がみなブログを書いておられる。企業サイトでも何らかの対応があり、さらにはこういうときこそ機動的に、経営陣がとりあえずブログで何らかのコメントを出すのではと見ていた。

ところが、そうしたコメントは一向に出てこない。それどころか5月15日付の常務のブログでは、恐らくは藤田社長の誕生日と専務の方にお子さんが生まれたことをもって『ダブルお祝い』なるタイトルのエントリーがアップされている。

ネット企業の危機対応力

これがブラックマヨネーズの漫才なら吉田君の「お前は、危機管理シミュレーション能力、ゼロか」という突っ込みで、ちゃんちゃんとなるのだが、そうはいかない。仮にも東証マザーズ上場企業であり、その社会的影響力はとても大きい。

実際『男の子牧場』を真似たSNSサイト『女の子牧場』が早速立ち上げられている。このサイトで『男の子牧場』について指摘された問題点通りの行為が行なわれないとも限らない。

おそらくは、ネット企業であることをアピールするために、同社は経営陣の方々が自らブログを書かれているはずだ。もちろん、そうしたブログに経営上(=株式取引に関わりそうな)のネタを書くことは御法度である。従って、どうしてもゆるい話しか書けない事情は確かにある。

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