有効な不況の使い方とは?

2009.04.26

組織・人材

有効な不況の使い方とは?

野町 直弘
株式会社クニエ プリンシパル

「百年に一度の不況」と叫ばれていますが、今企業として、ビジネスパーソンとしてやるべきことは何でしょうか?今の使い方が企業の競争力強化につながるのです。

最近になってやや景気回復の兆しが
一部の経済指標等でもあらわれてきていますが、
色々な方から話を伺いますと未だに先行きは見えません。
特に製造業においては生産調整、在庫調整が続いているようです。

正に「百年に一度の不況」なのでしょうか。

私はこういう時期だからこそ
企業としてやらなければならないことがあると考えています。

私が社会人になってすぐに85年のプラザ合意を受けて
急激な円高に移行し「円高ショック」「円高不況」に突入しました。

その当時もまずは生産調整、残業カット、経費削減の大運動がおこりました。
私は工場の原価・購買部門に配属されていたのですが、
まさにコスト削減活動の旗振り役として
全社の経費削減を進める立場になったのです。

その当時、同じ部署には何人も優秀で意識の高い上司が
いらっしゃったのですが、
数人の上司が話をして、部門内の新人のための
「勉強会」をやることとなったのです。

普段であれば業務に追われて時間がとれないが、
多忙な上司ももちろん新人にとっても
今のような時期こそ「いい機会」だということであったと思います。

だいたい週1回定期的に2時間程度、テーマを各新人があたえられ、
色々調べて発表し、それに対して討議をする、
というやり方だったと記憶しています。
私は各業界の代表企業の公開されている財務諸表を使って、
それぞれの企業の収益性について調べたことをうっすら記憶しています。
結論から言うとこのような「勉強会」は非常に有効です。
私自身、この時に本を読むだけでなく、
生きた言葉で理論を知り、討議をしたことが、
今でも記憶の片隅に残っているくらいです。

「研修」というと非常に大袈裟に聞こえますが
「勉強会」も立派な研修です。
よく企業内研修担当者に話を聞くことがありますが
「企業内研修」の大きな課題の一つが「時間がない」ということが
上げられます。
現在の不況期「金」はないけど「時間」はある。
そこにプラスして「やる気」や「しくみ」があれば、
多くの人たちは進んで「研修」「勉強」をします。

弊社もトレーニング事業として企業内研修を積極化しようとしていますが
「予算削減」やその他の事情でいろいろ苦労していることは確かです。
但し「研修」といっても大袈裟に構えることは全くありません。
できることからやっていけばよいのです。
(私の立場としては少しは予算もとっていただきたいのですが・・)

「百年に一度の不況」期、こういう時期を企業として、
ビジネスパーソンとして、どのような「使い方」をしていくのか?
「研修」や「教育」だけではないかもしれませんね。
実は「このような有効な不況の使い方」の積み重ねが
中長期の企業の競争力につながっていくのではないかと再認識しています。

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野町 直弘

株式会社クニエ プリンシパル

NTTデータグループのコンサルティング会社である株式会社クニエの調達購買改革コンサルタント。 調達・購買分野に特化したコンサルティングを提供している株式会社アジルアソシエイツの元代表。 自身も自動車会社、外資系金融機関の調達・購買を経験し、複数のコンサルティング会社を経由しており、購買実務経験のあるプロフェッショナルがサービス提供を行います。

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