第二新卒の終焉
その価値は終わったのか?

2009.04.11

組織・人材

第二新卒の終焉 その価値は終わったのか?

増沢 隆太
株式会社RMロンドンパートナーズ 東北大学特任教授/人事コンサルタント

就職活動は恋愛や結婚と似ていると言われます。「マッチング」という機能において、私も同意です。レンアイや結婚でモテナイーズがいるように、就活でもうまく行かない人はいます。 第二新卒って、どうなんでしょう?

「第二新卒」の定義はいろいろあるようですが、だいたいのところ「大学卒業後3年以内で退職した者」辺りにマジョリティがあるようです。
しかしこの定義ですと「3年で辞める」ことが限りなく広がっている昨今、ちょっと定義が広すぎると言うことで、「1年以内」とか「2年」等とも言われます。まあどっちでも早期で退職してしまった大卒者が当てはまるという程度の認識で、間違いはないと思います。

リクナビNEXT第二新卒が、2009年4月をもって休止となります。バブル期の人手不足頃からもてはやされ、リクルート社が一大市場にまで育て上げた「第二新卒」という存在は、今回の大景気後退とともに消えて行くのでしょうか?

私自身は昭和60年代に新卒で就職しましたが、当時から新卒の早期退職はありました。しかしやはり何かしら「ダメ」っぽいイメージがあり、決して「マーケット」では無かったと言えるでしょう。
それを、その後のバブルによる「大」人手不足が救い、取り合えずまっさらの新卒よりは、最低限の社会人マナーを身に付けている?とかの、私自身は疑問に感じる強引な理由で、かなり堂々と募集などもされるようになって行きました。リクルートグループが、その局面で大いに貢献したことは言を待たないでしょう。
これが「第二新卒」だけの求人サイト「リクナビNEXT第二新卒」につながって行ったことになります。

振り返って現在です。さらの新卒でさえ「内定切り」「採用抑制」が言われます。現在の就活中大学生・院生はたいへんな環境下で日々格闘しています。
企業の立場は昨年までと完全に逆転し、完璧に「買い手市場」となりました。中小企業で未だに人手が足りないところも実はあるのですが、「大手」と呼ばれる企業はかなりの充足感を得ていると、私の知る限りでは思えます。

就職指導をしていると、「何でもやります」「土下座してでも入社を希望」「今年ダメなら留年して再チャレンジするほど御社を熱望します」という、熱いアピールをする学生に出会います。
しかし残念ながら面接官としても、指導教官としても、そういう学生で「欲しい」と思ったことは一度もありません。

結局彼ら彼女らは「一目ぼれ」をしているのでしょう。一目ぼれということは身も蓋も無い言い方をすれば「見た目」「顔」で決めているのではないでしょうか。そもそも内面をわかるほど接していないにも関かわらず「スキスキ!」になってしまっているのですから。

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増沢 隆太

株式会社RMロンドンパートナーズ 東北大学特任教授/人事コンサルタント

芸能人から政治家まで、話題の謝罪会見のたびにテレビや新聞で、謝罪の専門家と呼ばれコメントしていますが、実はコミュニケーション専門家であり、人と組織の課題に取組むコンサルタントで大学教授です。 謝罪に限らず、企業や団体組織のあらゆる危機管理や危機対応コミュニケーションについて語っていきます。特に最近はハラスメント研修や講演で、民間企業だけでなく巨大官公庁などまで、幅広く呼ばれています。 大学や企業でコミュニケーション、キャリアに関する講演や個人カウンセリングも行っています。

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