不景気の今こそ「リテンションマーケティング」に力を入れよう

2009.03.16

営業・マーケティング

不景気の今こそ「リテンションマーケティング」に力を入れよう

泉 浩人

「100年に一度の危機」という言葉は、いまや景気や雇用問題だけではなく、「100年に一度の危機の今だから食べたい激安寿司!」といったフレーズにも使われ始め、「100年に一度」も、だいぶ軽くなってきなぁ、などと感じ始めている今日この頃です。

先月、米国のChief Marketing Officer Council(CMO協議会)が発表した調査結果においても、不景気だと言いながら、既存顧客がもたらす価値を認識した上で、アクションを取れているマーケターは非常に少ないという報告がなされています。

昨年の10月?12月に、企業においてマーケティング活動を指揮・統括する立場にある650名を対象に行われた調査では、既存顧客のリピート率やライフタイムバリュー(=既存顧客あたりのリピートを含めた生涯購入総額)を把握できているのは、半数以下の46.5%に留まる、という結果が出ており、特に大企業のマーケターほど、リテンションマーケティングに対する意識が薄い、という傾向があるそうです。

その原因としては、そもそも、リテンションマーケティングの前提となるデータの収集が行われていない、あるいは収集の頻度や方法にバラつきがあったり、せっかく収集されたデータも、各部門に散逸してしまっていて、全社的に分析やアクションが取れる状態になっていない、といったことなどがあげられています。

同時にこの調査では、この不景気の中、マーケティング部門として、売上もしくは利益の改善にできることは何かという質問(複数回答可)もしているのですが、それに対して、調査対象者の実に40%が「マーケティング部門の人員や予算を削減する」と答えていたそうです。

この点について、報告書では次のようにコメントをしています。

“These do not all require outside media or marketing dollars. They require much more drilling and integrating with the customer database and sales organizations.” (カネを使う必要はない。データと向き合え。

みなさんは、リテンションマーケティング、できていますか?

(本記事は、弊社ブログ『SEM Knowledge Bank by Le Grand』に掲載されたエントリーを、一部、本サイトの読者向けに再編集して掲載しています。)

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