キムタクのCMの真実とホンダ・インサイト&ユニクロとジーユー

2009.03.12

営業・マーケティング

キムタクのCMの真実とホンダ・インサイト&ユニクロとジーユー

金森 努
有限会社金森マーケティング事務所 取締役

3月も半ばとなる今週、気になるニュースには「価格」にまつわるものが多い。そして、意外なCMが今日の企業の取るべき戦略の方向性を示していた。

自動車の販売不振が景気の悪化に重くのしかかってきている現状で、なんとも景気のいい数字が各メディアに踊った。
<「インサイト」3倍超す疾走 月間5000台計画が…受注1万8000台>
http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200903110093a.nwc

好調の要因は何といっても<最も安いタイプで189万円からという価格戦略>が大きいだろう。「環境に優しい車を買いたい」という意識を持ったり、「燃費のいい車が欲しい」と思っても、200万円を超えるような価格では手が出しにくい。また、本体価格・初期投資の大きさは、それだけ燃費が安くなる効果による投資回収期間が長くなることを意味する。なかなか手が出しづらくなる。

池原照雄氏のコラムがインサイト好調の理由をわかりやすく伝えている。
http://response.jp/issue/2009/0311/article121562_1.html

<インサイトは3グレードが用意されており、189万円の「G」は受注全体の4割を占めた。通常は中心価格帯のグレードが売れ筋となるのだが、まさに「庶民のハイブリッド」らしく、ベースモデルの比率が高くなった>という。
購入層は<40 - 50歳代の男性が45%ともっとも多く半数近くを占めた>といい、その層は<これまで何台かに乗り、クルマの性能などにも比較的詳しいユーザー層>である。ホンダの福井社長のコメントも紹介されている。<『環境』だけでは買っていただけないといった潜在ユーザーを、掘り起こしつつある>ということだ。
「環境に優しい」というだけではなく、「経済的に合理性がある」という「価値」が消費者から求められているのだ。

その消費者からの要請を端的に語っているのが、木村拓哉が出演している明治製菓・キシリッシュのCMだ。

TASTE LONG!!おいしさ、長持ち!!キシリッシュ新CM登場!:「なんで?」篇
【15秒・動画】 http://www.meiji.co.jp/movie/frame/sweets/xylish/xylish_nande_15s.html

キムタクが擬人化されたキシリッシュを演じ、「味長持ち強化中」と掲げられたスローガンの前で、明治製菓の担当者と覚しき人と掛け合いをする。
「味、長持ちにしたならオレの給料上げてもらわないと」
「ムリムリ。1粒で味長持ちってコトは、売上げ落ちるかもしれないんだよ」
「じゃぁ、何でそんなコトしたの!」
「時代じゃない?」

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金森 努

有限会社金森マーケティング事務所 取締役

コンサルタントと講師業の二足のわらじを履く立場を活かし、「現場で起きていること」を見抜き、それをわかりやすい「フレームワーク」で読み解いていきます。このサイトでは、顧客者視点のマーケティングを軸足に、世の中の様々な事象を切り取りるコラムを執筆していきます。

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