「情緒価値」の作り方・・・ミスティガーデン

2009.02.17

営業・マーケティング

「情緒価値」の作り方・・・ミスティガーデン

松尾 順
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

「情緒価値」とは、 製品やサービスを利用している時、なんとなく ・心地よい ・楽しい ・ワクワクする ・癒される といった感情をもたらしてくれる特性のことです。

しかし、電気を使わないので音はしませんし、
ちょうどよい湿度が24時間、自然に保たれます。

また、手入れも基本水洗いでOKなので
手間があまりかかりません。

私は以前、超音波式、および熱蒸発式、
両方の加湿器を長年使っていたので、
手入れの面倒さがよくわかっています。

また、うっかり加湿しすぎて、
洋服ダンスの中に大量のカビを発生させたこと
がありました・・・

ミスティガーデンは、
私のようなめんどくさがりやにもありがたい
製品だったのです。

さて、前段が長くなってしまいました。
本題の「情緒価値」です。

ミスティガーデンの

「情緒価値」

は、不織布フィルターを草花の形にカットし、
ジャバラ状に成形したことによって生まれています。

実際にデザインをご覧になってみてください↓
http://mistygarden.jp/misty_set.php

これをプランターを連想させる白いミニトレイに
拡げて置くと「観葉植物」っぽく見えます。

私はデスクの脇に置いていますが、
目に入るとなんとなく気持ちいいのです!

また、水は毎日補充しなければなりませんが、
私はいくつか面倒を見ている本物の観葉植物用の
ジョウロで水をあげています。

これも実際に植物に水をあげているように感じて、
なんとなく楽しいんですね。

もし、純粋に蒸発効率だけを考慮したら、
草花に似せた形状にはならなかったかもしれません。

もしそんな製品だったら、
本質価値はあるけれど、情緒価値の欠けた
つまらないものになっていたと思います。

おそらく、ミスティガーデンは、
開発担当者やデザイナーを初め関係者の方々が
おおいなる遊び心を持っていたからこそ生まれた
のでしょう。

ただし、昨年の段階ではひとつ難点がありました。

色は当初、ナチュラルカラー1色だけ。
これは薄い黄色。あるいは黄色の強いクリーム色
ですかね。

この色は、草花にみたてると

「枯れ草」

のように若干感じる点が問題でした。

なんでこの色なんだろうと、
私は見るたびにちょっと引っかかるものが
あったのです。

ところが、私と同じように感じたユーザーから
実際に要望が寄せられたんでしょうか、
最近、「グリーンカラー」が発売されていました。

草花なんですから、なぜ最初から

「グリーンカラー」

にしなかったのか不思議です。

ともあれ、これでさらにミスティガーデンの
情緒価値は高まったと言えるでしょうね。

なお、既に専用芳香液も出ていて、
嗅覚的な癒しを得ることもできます。

それ以外にもいろいろとこの製品は
情緒価値を付け加えられそうですよね。

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松尾 順

有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。

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