組織崩壊から脱し、日本企業が今、取り組むべき組織開発

2008.11.04

組織・人材

組織崩壊から脱し、日本企業が今、取り組むべき組織開発

齋藤 秀樹
株式会社アクションラーニングソリューションズ 代表取締役 一般社団法人日本チームビルディング協会 代表理事

私はこれまで多くの企業、組織の組織変革に関わってきました。状況や現象は多様です。100社あれば100社の事情があります。しかし、その真因は大きく3つに集約されます。

■組織の成長過程と組織の実情

 組織の成長過程は4つのフェーズから成ります。
1:フォーミング、2:ストーミング、3:ノーミング、4:トランスフォーミング
この成長過程の中で組織シナジーが発現されるのは3:ノーミング以降です。ここで私達が衝撃を受けた事実があります。私達が接触した何千人というリーダーの皆さんに以下の質問をした回答の蓄積です。
「皆さんがマネジメントしている組織の成長過程はどの段階ですか?」
その結果、なんと80%以上のリーダーが1:フォーミング乃至は2:ストーミングと回答したのです。つまり、8割以上の組織でシナジーが生み出されていないのです。さらに現実は、昨今のメンタルヘルスなどの問題で、シナジーどころか頭数分の組織力も出ていないのです。これは彼らの直感的な回答ですが、私は最も現実を映しているものだと思います。

■組織成長が生み出すもの

 4:トランスフォーミング(達成期)は、桁はずれな組織力が発揮されている段階です。そして、この段階への組織成長に重要なヒントをアインシュタインの言葉「知識よりもイメージが重要」から得ることができます。私達にまず、必要なことは何らかの経験を通してトランスフォーミング期のチーム(組織)を体験することなのです。私達は具体的なイメージがなければ良い組織、強い組織とはどのような組織であるのかと言った向かうべきゴールを設定することができません。しかし、ほとんどの人たちがそのような経験を持っていません。
 だからこそ、グローバルでは当たり前なチームビルディング、アクションラーニング、AIなどの組織開発メソッドの活用が重要になってくるのです。

■組織開発へのコミットメント

 人材開発も組織開発も短期的な視野では成果は出せません。スキルや知識の補充では時代の変化に柔軟に対応する人材も組織も構築できないのです。重要ことはゴールを皆が共有し中期的な視点で達成するまで継続的に取り組むことです。
 そのためには企業経営者のコミットメントと支援が必要です。日本の未来は人材と組織に懸かっています。短期視点とともに中長期視点で社会と人材を展望する真のリーダーの出現を期待します。

株式会社アクションラーニングソリューションズ

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齋藤 秀樹

株式会社アクションラーニングソリューションズ 代表取締役 一般社団法人日本チームビルディング協会 代表理事

富士通、SIベンダー等において人事・人材開発部門の担当および人材開発部門責任者、事業会社の経営企画部門、KPMGコンサルティングの人事コンサルタントを経て、人材/組織開発コンサルタント。

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