動物も人間も生き残り策は二つしかない!?

2008.06.06

組織・人材

動物も人間も生き残り策は二つしかない!?

横井 真人
産業能率大学 教授

人間の反応パターンは千差万別のようで 実は二つのパターンしかなかったとしたら?

求められるのは状況によっての使い分けです。
なぜなら人間は理性で自分の行動をマネージできるからです。
闘争と逃避のトリガーとなるのはそれぞれ、怒りと恐れ、という感情です。
感情はある刺激に対する反応で、闘うとか逃げると言う行動を誘発します。
しかし感情によって誘発される行動を実際にとるどうかは自分で選べます。
あえて言うなら、環境適応の結果くせになってしまった自分の反応パターンは
壊せるのです。

いつもの上司の小言に対し、チクっと嫌味を言い返したり、
またはその晩の飲み会を断って家に一人でいる、くらいのことは誰しも
ありますよね。
でもその一言が後で尾を引いたり、
あいつはすぐに落ち込むよな、なんて陰で言われるのは損ですよね。
嫌味にならない程度で引き下がれるか、引きこもる直前であえて
健康的に発散できるかがポイントなのです。

もし自分がマネージャーやリーダーだったらどうでしょう?
部下の行動パターンを読んだ上で適切な対応を
考えることが出来ると、よりよい職場にできる可能性が高まります。

もし自分が営業マンだったら?
お客様の理不尽な要望に対し、いつも迎合する必要もありませんし、
常に敵対する必要もありません。反対に甘く見ていた相手に
陰で反対されるリスクを理解した上で対応を考えると
顧客関係も一味違ってくるかも知れません。
ストレスがかかった時こそ、真価が問われます。

そう考えると、ある友人の奥さんは凄過ぎです。
夫と3人の子供の反応パターンを読みきっています。
負けん気の強い長男にはわざと反発しそうな
ことを言って、やる気をかきたて、
優しい次男には引いてしまう間際で小言を止め、
おしゃまな3女にはお兄ちゃん達の操作方法を伝授しています。
そんな奥さんの手のひらで踊る友人は幸せ者なのかも知れません。

次回へつづく。

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横井 真人

横井 真人

産業能率大学 教授

個人と組織のパフォーマンス向上を研究。人の行動をスキル、知識、行動意識、感情能力、価値観等の要素に分解し、どの要素が行動に影響を与えているかの観点からパフォーマンスを分析。職場のコミュ二ケーション、リーダーシップ、チームビルディング、ファシリテーション、ソリューション営業、マーケティング等の具体的施策に視点を活用する。

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