コスト高騰の圧力に勝つ!

2008.05.02

経営・マネジメント

コスト高騰の圧力に勝つ!

野町 直弘
株式会社クニエ プリンシパル

近年の原材料市況の高騰など、企業の購買部門はコスト上昇の対応に追いまくられております。 このような環境下、バイヤーの果たすべき役割も変わってきています。

昨年の調達・購買部門調査
(http://www.agile-associates.com/2007/09/2007_1.html)でも
「コスト削減よりもコスト上昇」しているという企業が
全体の約4割を占めているなどの結果がでており、
近年の企業、中でも調達・購買部門はより苦しい環境下で
日々業務を遂行していることが指摘できます。

考えてみると、戦後~1990年代までの日本経済は
インフレを伴った経済成長、つまり右肩上がりの構造でしたが、
バブル崩壊以降2000年代初頭までは、円高&成長なきデフレ構造でした。

企業も社会一般もこのような、昨今のコスト上昇に対する免疫ができておらず、
右往左往しているのが実態ではないでしょうか。

このような環境下、
調達・購買部門の役割は以前にも増して重要視されるとともに、
難易度が上がっています。
以前のように“簡単な交渉や競合させる”と言った
単純なコスト改善では限界が来ているからです。

私は以前「トータルコストの最適化」を図ることで
相対的なコスト削減を推進すべきであると述べましたが、
その一つとして資産や資源の再利用が上げられます。

4/19日の日経夕刊一面に
「外食各社に再利用拡大-コスト削減効果も-」という記事がでていました。
この記事の抜粋です。
「外食企業の間で食品リサイクルへの取り組みが広がっている。
Sは廃油をトラック用の燃料として再利用する。
Dはコーヒーかすをバイオ燃料にする実験を始めた。
・・・食品リサイクルが軌道に乗ればコスト削減効果が見込め、
サービス向上につながる期待もある。・・・」

元々、環境対策はどちらかというとコストアップにつながるが、
企業の社会的責任として進めなければならない、
ということから始まっています。
しかし、最近ではこの記事で取り上げられるように、
「無駄を無くす=トータルコストの削減」につなげていく、という
前向きな取り組みが積極化されていることが推察されます。

以前私は自動車会社で
環境関連のビジネスに関する調査をやっていたことがあり、
その時に廃車スクラップ工場や
プラスチックリサイクル工場を見る機会がありました。

このようなリサイクル工場を見られたことがある方は
理解できると思いますが、通常の工場と変わらない多大な設備産業です。
廃車スクラップ工場などは、ラインが設置され、
一連の流れの中で鉄、アルミ、貴金属を分別回収し、
それを再利用可能な形に加工し、再出荷していきます。

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野町 直弘

株式会社クニエ プリンシパル

NTTデータグループのコンサルティング会社である株式会社クニエの調達購買改革コンサルタント。 調達・購買分野に特化したコンサルティングを提供している株式会社アジルアソシエイツの元代表。 自身も自動車会社、外資系金融機関の調達・購買を経験し、複数のコンサルティング会社を経由しており、購買実務経験のあるプロフェッショナルがサービス提供を行います。

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