最近の調達購買の現場での課題と悩みは言うまでもなく、中東情勢による石油製品の調達難です。いわゆるナフサショックでしょう。 一方で、我々は過去に多くの調達難の危機を乗り越えてきました。 ただ、今回はマクロレベルの事象であり、個別に打つ手は限られています。 それでは何もできないのでしょうか? そんなことはありません。 今だからやっておきたい、対策は絶対にあるのです。
これらはいずれも、日々の業務の延長線上にありながら、平時にどこまで「会社としての仕組みができているか」に大きな差が出る領域でもあります。
先の事例のように全社的な取組みの仕組みづくりが進んでいる企業もありますが、2025年度のモノづくり白書でも、日本企業の経済安全保障対応の遅れは指摘されています。その中でも特に重視されているのが、サプライチェーンリスクへの対応です。
ここで重要なのは、「今回の問題はマクロだから仕方がない」と、終わらせないことでしょう。確かに、ナフサの供給を、一社でコントロールすることはできません。しかし、こうした事象が起きたときに、もしくは起きる前に、どれだけ早く、どれだけ組織的に、どれだけ戦略的に動けるかは、このような仕組みがあるかないかで、企業ごとに大きく差が出ます。
今回のナフサショックを「例外的な危機」として力仕事と属人的な対応で、乗り切っていくのか、それとも「全社のサプライチェーンの在り方を見直す機会」と捉えるのか。この違いが、次の事案や危機に対するレジリエンス(供給途絶への耐性・回復力)の高さを大きく左右するのです。
現在のような危機を、きっかけとして、自社の全社的なサプライチェーンの仕組みを見直していく。いまはその良いタイミングと言えるのではないでしょうか。
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2009.02.10
2015.01.26
調達購買コンサルタント
調達購買改革コンサルタント。 自身も自動車会社、外資系金融機関の調達・購買を経験し、複数のコンサルティング会社を経由しており、購買実務経験のあるプロフェッショナルです。
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