「関心を持つこと」が大切!~無関心派の増殖の脅威~

2008.04.13

組織・人材

「関心を持つこと」が大切!~無関心派の増殖の脅威~

松本 真治
有限会社ワースプランニング 代表取締役

 新年度が始まり、街でも初々しい姿を見かけます。今春の新入社員は「カーリング型」と命名されました。「就職氷河期」だった数年上の会社の先輩とは異なり、今年の新入社員は「氷の上を滑走する石のごとくスムーズに就職できた」ことからきているようです。

 今年の新入社員に対して企業は「育成の方向を定め、そっと背中を押し、ブラシでこすりつつ、働きやすい環境づくりに腐心」。しかし、新入社員の方は会社や仕事への執着が薄く「少しでもこするのをやめると、減速したり、止まったりしかねない」とのことです。

 社会経済生産性本部が毎年命名している新入社員像ですが、個性が多様化している現代においては一律的に捉えるのはいかがなものかと思う半面、今回の命名は世相を反映しているなあと思います。

 情報化の発展とともにバーチャルな世界を誰でも作り出せるようになり、リアルな会社や仕事そのものに対する関心が薄れてきていることが背景としてあるのではないでしょうか。

 先日、新聞の記事で普段読まないような面のある記事にふと目が留まりました。

 ある調査によれば、高校生の学校への関与の仕方が大きく変わってきているそうです。

 学校が楽しく不満もない「順応型」、不満があり楽しくない「不適応型」楽しくもなく不満もない「低反応型」、不満もあるが楽しい「高反 応型」の4つに区分した場合、1979年の調査では、高反応型が54%で、低反応型は6%にすぎなかったそうです。

 ところが1979年の調査では、高反応型が27%に激減し、低反応型が18%へと倍増しました。そして、この傾向は最近さらに加速しているようです。無関心派が増殖しているのです。

 この潮流は何も若年層に限ったことではないような気がします。そのまま企業に当てはめても同じようなことが言えるのではないでしょうか。

 以前多かった、「不満もあるが、仕事は楽しい」が減り、「仕事は楽しくもなく不満もない」が増えてきているような気がします。「不満があり、楽しくない」人は転職していくため、無関心派がますます増えているのではないでしょうか。

 さらに上司と部下の関係においても、部下のことに関して無関心な上司が増えています。部下の仕事の管理はできていても、部下が何を思い、何を考えてるか知らない上司がチームとしてのパフォーマンスを生み出すことができるのでしょうか。部下の家族構成や住んでいるところすら知らない上司も少なくないようです。

 先日ある企業で実施した「チームリーダーシップ・サーベイ」(PM理論に基づき、チームの状態を分析・診断するツール)で、リーダーとメンバーの評価ギャップがM(メンテナンス:メンバーに対する配慮行動)においてやや多大な傾向が見受けられました。

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松本 真治

有限会社ワースプランニング 代表取締役

人材・組織開発コンサルタント。 人材・組織の潜在力を引き出すアセスメント(サーベイ)の企画/開発/運用から本質的課題を抽出し、課題解決のための最適なソリューション(研修・教育プログラム)の設計/運営までのコンサルティング・サービスを展開中。 人/組織が本来持ち備えている力(潜在力)を引き出し、人/組織が自律的で持続的な成長を遂げていく支援をさせていただいています。

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