今、巷ではやりのDXとかIoT。 これって何なのか、ここではっきり整理してみませんか?(後編)

2022.01.12

IT・WEB

今、巷ではやりのDXとかIoT。 これって何なのか、ここではっきり整理してみませんか?(後編)

三宅 信一郎
株式会社BFCコンサルティング 代表取締役

昨今テレビや新聞などのメディアや、実生活でもよく耳にする、DXやIoTなどの用語ですが、他にもいろいろアルファベットの文字がありすぎて皆さん、何が何だか混乱していませんか?

1)コントロール業務(異常):不良品対応・納期遅延対応などの異常時 対応業務などを示す。
2)オペレーション業務(正常):物流なら受入れ、入荷入庫作業、保管、在庫管理、ピッキング、出庫出荷などの通常時対応業務などを示す。
3)創造業務:付加価値を生む業務。例えば、現場環境カイゼン、現場 改革、プロセスイノベーション、製品イノベーション、新規事業創造、企画など企業価値向上など。


今後は、前編で解説しました第4次産業革命によるデジタル化によって、 異常発生の際の1)コントロール業務や通常の2)オペレーション業務への対応は、AIや ロボット、RFIDなど、機械学習技術や、自動認識技術、IoT、高度に制御されたアクチュエータなどが対処してくれ、人が直接的に関わる比率が大幅に減る事が予想されます。

その場合、人は余った時間を今まで以上に上記の3)の創造業務に振り分けて、企業価値の向上に努める必要性が出てきます。

そうでないと、そこで働く人にとっての企業内での存在価値が無くなって しまいかねません。


この変化に人が対応することが、前編に示した経済産業省の「第4次産業革命の変革シナリオ」(前編 図2参照)にある、「新たなサービス・製品創出による社会課題の解決」や「革新的なサービス・製品の創出」への貢献に繋がっていくのだと考えられます。

具体的な創造業務の例としては、所謂、経営企画・商品企画・マーケティング、研究開発、現場生産性改革、M&A、新規事業開発などに携わる部門があげられます。

様々な産業分野で新たなビジネス・市場が拡大していくため、新規事業開発を担当するマーケティング担当者や研究開発者、その具現化を図るIT技術者、データ分析に長けて今まで考えつかなかった解決策を見つけ出すデータサイエンティスト等が活躍する時代となるでしょう。


一方、今後不要となってくる業務は、製造・物流分野においては、AI、IoT、ロボット、ドローン、RFID、画像認識など各種センサー等を駆使した省人化・無人化工場(スマート工場)や物流センター(スマート物流センター)が常設されることにより、製造や物流の現場に係る仕事、例えば、製造ラインの作業員や物流センターなどの棚卸要員などの仕事は減少すると思われます。

また、IoTを駆使したサプライチェーンの自動化・効率化により、調達に 係る仕事、例えば入出荷検品作業者や、調達管理部門、出荷・発送係員などの仕事は減少するでしょう。

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三宅 信一郎

株式会社BFCコンサルティング 代表取締役

事業力強化・新規事業開発・創業支援コンサルタント 自動認識基本技術者 (JAISA:(社)日本自動認識システム協会)認定

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