思考停止を超えて

画像: Shutterstock_ frankie'sさん

2020.04.23

経営・マネジメント

思考停止を超えて

野町 直弘
調達購買コンサルタント

私は新型コロナも、もちろん恐れるべきものではありますが、それ以上に今の思考停止している社会に恐怖感を感じます。

本当に思考停止です。私は外出自粛(押谷教授曰く行動変容)が不要だとは言っていません。しかし何から何まで禁止することが不可能な社会において、最低限社会生活を回しながらウイルスと共存していかない限り、この状況は何も改善しないと考えています。また、やむを得なく外出する機会は必ずあるのですから、如何に感染につながる高リスクを防いでいくか、ということを心がけていかざるを得ないでしょう。

そうすると自らの判断で、どう判断して、どう感染する、させるリスクを回避するかを考えていかなければならないのです。

思考停止は楽です。誰かが言ったからと人のせいにできます。
休業依頼されているから危険、休業依頼されていないから安全、とかではないのです。そうすると政治的には全部禁止にした方がいいに決まっています。

しかし、ずっと全部禁止できますか。できませんよね。
いつかは自らの判断で自ら行動せざるを得ないのです。

その時に重要な判断基準となるのが情報です。クラスター対策班のリーダーの押谷さんは、恐らく現時点で、日本国内で最も感染に係る情報を持っているでしょう。しかし、そのリーダーのシンポジウムでの発言は多くのマスコミで殆ど報道されていません。また、こういうシンポジウムが開催されること自体私も知りませんでした。

これでいいのでしょうか。

私は新型コロナも、もちろん恐れるべきものではありますが、それ以上に今の思考停止している社会に恐怖感を感じます。「欲しがりません、勝つまでは!」と同じ価値観じゃないでしょうか。

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野町 直弘

調達購買コンサルタント

調達購買改革コンサルタント。 自身も自動車会社、外資系金融機関の調達・購買を経験し、複数のコンサルティング会社を経由しており、購買実務経験のあるプロフェッショナルです。

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