ストラテジーを考える。Twitterでのつぶやきを振り返ります

2010.02.13

経営・マネジメント

ストラテジーを考える。Twitterでのつぶやきを振り返ります

伊藤 達夫
THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役

今日は、ビジョン&ストラテジー周りのお話しです。企業におけるロジカルコミュニケーションの講座を今度やるので、その内容を頭出しするような内容です。

⑤未来が描けたとして、どう現実に働きかけをするのか?そこにロジックが必要となる。その時、環境の制約条件を考慮した上で、費用効果的なアクションを定め、実行して行く。時間が過ぎ行けば、アクションを定めるロジックがすこしずつ変わる必要がある。そのためのマイルストーン。

⑥意思をもって見ない環境には何もない。もしくは異なった意思から見た外部は違う姿を見せる。同じイシューから出発して環境をみなくてはならない。これは内部でも外部でもそう。このイシューの視点が合わせられなければロジカルなどという言葉の意味がない。

 さて、古い人々には過激なことを書きました。

 人の認知は重要度を基準に物事を見る。それは意識的にも、無意識的にもそう。だとすれば、誰かが何かを見ていたら、なんらかの意思から見ている。これは当たり前。客観にいたれるのは、何も大事ではない人。もしくは全てが同じぐらい大事な人。そんな人はいないと思います・・・。

 客観を装うことが必要な場面もあるかもしれません。まあ、それはそれでしょうがないでしょう。未だに古典的西洋近代科学の世界観はものすごく強いのです。それだけ強力だったということですね。でも、もはやその直感とはまったく違う世界が出現し始めていることをわかったほうがいいですね。

 これまでは右肩上がりだったので、連続的に右肩上がる予測をするだけでよかった。でも、右肩上がり時代は、もはや終わってしまいました。悲しいことに。

 今は成熟した時代。先はまったく見えないのです。そんな時代に客観とか言ったり、未来がこうなる!とか言えば恥をかくだけです。

 私はたまたま、「アメーバなうはだめ!」を当てました。藤田さんは敗北宣言出しています。本当のところは知りませんけど。新しいことは失敗すると言っておいたほうが当たることが多い、は未だに事実です。「1勝9敗」の柳井さんは相当すごいんですよ。

 だから、こうしたい!こうする!こうするためにこれをする!から、物事を見れば、リソースと制約条件が見えてくる。外部の制約からポジションを定めるし、リソースからアクション量が決まりますよね?これ、すごく本質的なことです。戦略はリソース配分とポジショニングのお話しなのですが、まさにここです。

 戦略は意思ありきなのです。

 そして、その意思をどう実現するか?が戦略であり、企業で話し合われるロジックです。そうでないロジックは無駄です。遊びです。

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伊藤 達夫

THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役

THOUGHT&INSIGHT株式会社、代表取締役。認定エグゼクティブコーチ。東京大学文学部卒。コンサルティング会社、専門商社、大学教員などを経て現職。

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