■ボクシング/内藤vs亀田戦で気づいた『優良コンテンツ』のヒント

2009.12.02

営業・マーケティング

■ボクシング/内藤vs亀田戦で気づいた『優良コンテンツ』のヒント

小野寺 洋
株式会社JIMOS 通販広告研究所 所長/ビジネスディレクター

ボクシング/内藤vs.亀田戦が脅威の視聴率を記録! この番組コンテンツには、『優良コンテンツ(=優良商品)』をつくるマーケティングノウハウがぎっしり詰まっていることをご存じでしたか?

■30年以上前の視聴率に迫る!


 一昔前までは、視聴率30%を超えるTV番組も多々あったのに、最近は20%を超えれば喜ぶTV局。そんな中、先日行われたボクシング/内藤大助vs.亀田興毅戦は歴代2位の43.1%の視聴率を記録。報道によれば、ボクシングの視聴率最高記録は、昭和53年5月7日の具志堅用高×ハイメ・リオス戦の43.2%とのこと。この数字と比較してみても、この試合がいかに高い注目を集めていたかがわかります。

■43.1%の高視聴率をたたき出した3つの要因!


 では、なぜ、こんな低視聴率の時代に、これだけの数字をはじき出す番組コンテンツ(=商品)が生まれたのか。突き詰めると、わかりやすい3つの理由に行き着きました。

【理由1】試合時間をきっちり1時間に設定したこと
 以前、TBSが、実際には試合が20時から始まるにもかかわらず、19時~21時の2時間番組でボクシングの中継を組み、始まるまでの約1時間を延々と過去のハイライト映像などで引っ張ったことがありました。このとき、視聴者から「いったい、いつになったら始まるんだ」「番組を引っ張りすぎ」などのクレームが集中。TV放送の倫理に関わる問題となりました。TV局はこのことを反省し、きっちり試合が始まるよう、1時間の中継に変更。結果として、よどみのない中継を実現。これが平均視聴率を押し上げる一つの要因になりました。

⇒お客様からのクレームを真摯に受け止め、改善したことが支持された!

【理由2】わかりやすい対決の構図をつくったこと
 「内藤=冷静なヒーロー」、「亀田=熱血の敵役」のように、わかりやすい対戦の構図をつくったことも見逃せません。亀田家が敵役になったのは、さかのぼること2年前。内藤大助と亀田大毅(次男)との対戦で、反則を連発して負けた亀田大毅とそれをセコンドした父・史郎氏へのパッシングから始まっています。今回のボクシングの試合以前に、「正義のヒーロー(内藤)vs.敵(亀田家)」という、いかにも日本人が好みそうなストーリーを仕立てたことで、お客様が感情移入をしやすかったのです。

⇒試合の“意味”をわかりやすくしたことで、単なる「ボクシングの世界戦」が、それ以上の興味・関心と価値をお客様に与えた!

【理由3】ボクシングの醍醐味ともいえる打ち合いを続けたこと
 「チャンピオンも挑戦者も様子をみながら静かなスタート」という世界戦が多い中、試合前の舌戦からスタートしていた二人の戦いは、1ラウンドから、目を離したらどちらが勝つかわからない緊迫した展開となりました。これは、試合前から、チャンピオン・挑戦者ともに「凡戦であることは見ているお客様を裏切ることである」と意識し、常にKOのチャンスをうかがって「魅せる」試合を続けたことに他なりません。

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小野寺 洋

小野寺 洋

株式会社JIMOS 通販広告研究所 所長/ビジネスディレクター

「効く広告」の研究とプロデュース、講演活動等を生業としています。 【略歴】 大学卒業後、出版社に入社。お客様と商品の“接点”開発に目覚める。 2005年より、株式会社JIMOSにて自社通販ノウハウを元にしたダイレクトマーケティング支援事業を行う。大手代理店にはない独自のアイディアや成功法則を武器に、広告をプロデュース。教育、食品、美容など、数多くの分野で成功を収める。 1973年佐賀県生まれ。佐賀大学理工学部卒。

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