日本が生んだ世界最速ブラウザ・Lunascapeの世界シェア戦略(3)

2009.06.16

開発秘話

日本が生んだ世界最速ブラウザ・Lunascapeの世界シェア戦略(3)

INSIGHT NOW! 編集部
クイックウィンズ株式会社

世界最速にして世界唯一のトリプルエンジン搭載ブラウザLunascape。ブラウザといえばアメリカという常識を覆し、世界シェア拡大を狙うスタンスは、あのGoogleを彷彿とさせる。ブラウザで「世界平和実現」をめざすLunascape開発の背景を探る。

第3回 
「Googleみたいなやり方」

■ずいぶんマニアックな検索エンジンだこと!

「Googleって、7、8年前はまだ、すごくマイナーな検索エンジンだと思われていたんでしょうね」

Lunascapeは最初から検索バーを実装していた。それだけでも十分に斬新だったが、さらにその検索システムとして使われていたのがGoogleである。これがメディアからすれば、とても珍しかったのだ。ところが近藤氏は、早くからGoogleのすごさをしっかりと目利きしていた。

「もちろんエンジニアとしてみても、Googleのシステムが画期的であることは理解していました。ただ、私がより興味を持ったのは、彼らのビジネススタイルです」

これはおもしろいと思ったら、その対象を決して放置したままにしないのが近藤氏の流儀である。ちょうどタイミングよくレポートを一本書く必要があったため、そのテーマにGoogleを選んだ。

「調べていくと頭をハンマーでガツンと殴られたような衝撃を受けました。いくら名門・スタンフォードとはいえ、学生がですよ、いきなり30億円も集めてビジネスを始める。そんなこと日本では絶対にあり得ないでしょう。その資金で1万台のLinuxサーバーをフル回転させている。圧倒的なスケール感には本当に衝撃を受けましたね」(※)

   (※)Googleの初期サーバー(参考サイト「伊藤直也の『アルファギークのブックマーク』」)は、
   カルフォリニアのシリコンバレーにある、Computer History Museumに展示されている。
   創業期は、安価なパーツを買って来てはサーバーを自作し、OSには無料のLinuxを搭載。
   ただしプログラミングだけはピカ一というのが初期Googleのシステムだった。

その頃日本でもベンチャーブームが起こり始めていた。ベンチャーキャピタルもできつつあった。しかし30億円は日本のベンチャーが集めていた資金とは二ケタ違う。Googleが展開していたのは文字通り桁違いのビジネスである、しかも、それを動かしているのが学生なのだ。

「大学発のベンチャーであることもやられた感が強かったですね。実は私が所属していた研究室も、Googleと同じロボット型の検索エンジンを開発していたんです。とても便利に使えて純粋に検索エンジンとしてみるならGoogleと比べても遜色はない。ところがこちらは研究レベルで終わってしまい、Googleは世界的な企業へと急成長して行く。一体,この差は何なんだって」

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